「『真実かもしれない。』」ルビー・スパークス のんさんの映画レビュー(感想・評価)
『真実かもしれない。』
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現実と夢の区別がつかなくなってしまった人、男性の思う通りにつくられた欲望まみれのお話かと思ったら、全然違うものでした。
脚本がルビーを演じるゾーイ・カザンだからか、きっと男女問わず楽しめる作品。
特に、最後のシーンはキュンとしました。ここからやり直してね、きっと今度はもっと上手くやれるんじゃないかな、って。
自分の願望通りに創ったって上手くいかない。これこそが人間の難しさや面倒臭さ、面白さや愛おしさだなあと感じました。
ふたりが上手くやっていくには、物語を書くのをやめたまま、お互いを思いやって、自分の意のままにしようとなんて思わないことが大切だったのかな。でも、そうしたらあの小説は創られなかったと思うと、皮肉なものですね。
『真実かもしれない、そう思って。』という台詞が印象的でした。他の映画や文学もそう考えるとワクワクするなと思いました。映画や文学も結局は人間を描いているんだから、ある意味真実ですよね。
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