欲望のバージニアのレビュー・感想・評価
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欲望のバージニア
禁酒法時代の米バージニア州を舞台に、
密造酒ビジネスで名を馳せた実在の伝説的アウトロー3兄弟と悪徳取締官の壮絶な抗争を描いた犯罪ドラマ。
原作は未読。
ボンデュラント兄弟のお話なんですが、
どちらかと言えばシャイア・ラブーフ演じる三男ジャックの成長が描かれてます。
禁酒法時代に密造酒を作って闇で売って生計を立てていたギャングが正義で、
それを取り締まる連邦警察の側が悪党として描かれます。
キャスティングがやたらと豪華。
フォレストを演じるトム・ハーディが、
首を切られても腹を撃ち抜かれてもそれを体現した不死身っぷりは凄い。
どちらのシーンも見ていて死んだと思いました。
眉毛のないガイ・ピアースも強烈。
特別補佐官でありながらギャングより悪質。
ジェシカ・チャステインの全裸が拝めるのもいい。
良い作品なのにもったいない
無法時代の終わりに
禁酒法時代の公権力との対立。悪対悪。
シンプルなストーリーながら楽しんで見れた。
豪華なキャスト、中でもガイ・スピアーズの纏わりつく様な演技はいい意味で不快感強く印象的悪役を好演していた。喉を裂かれるシーンとトンネルの余韻が印象的。あと俺たちは死なないと語る無敵の次男の呆気ない最期。まるで時代の終わりに引き摺られるかの様に。
We are survivers. Coz, we control the fear. 禁酒法時代のアメリカの片田舎の物語。
悪法として名高い禁酒法時代のバージニア地方のお話し。邦題はちょっと違う印象を与えます。禁酒法時代のギャングは「アンタッチャブル」で有名なシカゴのアル・カポネがいますが、その時代の地方の都市の話という視点が面白いです。
出演人がやたらと豪華!言わずとしれたトム・ハーディ。「マッド・マックス」前ですが声が渋くてカッコいいです。ジェシカ・チャステインも「ゼロ・ダーク・サーティ」の前?デイン・デハーンも「クロニクル」のヒット前?切れやすい兄を演じたジェイソン・クラークもこの後「ターミネーター ジェネシス」でジョン・コナー演じてますし。その他ゲイリー・オールドマン、ミア・ワシコウスカ、ガイ・ピアーズと良く見る人達ばかり。でも、ガイ・ピアーズって最近変な悪役多くないですか?
まだこの頃は主役を張ってたシャイア・ラブーフ・・・すっかりとお騒がせセレブになってしまいましたが、彼が復活する日は来るのでしょうか?
権力に屈しない熱い三兄弟がいい!
邦題が微妙だったんで、期待度そこそこぐらいで見たのですが、意外と面白かったです!
まあ物語の焦点がやや曖昧だった部分はちょっとしたマイナス要素でしたが、主人公のボンデュラント3兄弟の生き様、そして復讐劇がとにかく熱くてカッコ良かったですから、禁酒法時代の頃(1930年代)を舞台にした作品が好きな方ならば、十分見て損の無い内容だったと思いましたよ。
豪華キャストだった割に地味な扱いとなってしまったのは、やはり邦題のせいでは?(苦笑)
構図は至ってシンプル、基本的には悪VS悪なんですよね。
でも、生きる為に密造酒製造で生計を立てるしかなかった、そんな時代背景はヒシヒシと伝わってきただけに、どちらが本物の悪党なのかは一目瞭然、舞台となったバージニア州の田舎町も、どうやら密造酒製造者達と保安官がうまいこと折り合いをつけて生きていたようですし、特別補佐官さえ来なければ全ては上手くいっていた・・・けど、この特別補佐官レイクスがとんでもないクズ人間でしたからねぇ、演じたガイ・ピアースのヌメっとした演技がまたこのクズさに拍車をかけて、とことんイラっとさせられるんだわ、これが。
そんな訳で、悪役が物凄い存在感を発揮してましたから、こうなると話は簡単、街の皆がレイクスに屈服する中、ボンデュラント3兄弟だけは己の信念を曲げず(まあ結局それはそれで悪人なんだけど)最後まで抵抗する姿に、熱くさせられるんですよね。
3兄弟のキャラ立ち具合も良い、特にトム・ハーディが演じた次男のフォレストがカッコ良すぎて痺れた~。
女性には奥手だが、悪には容赦なし!
逆にシャイア・ラブーフが演じた三男は、ヘタレなのに前に出ようとしてトラブルを起こす狂言回し的存在だったので、かなりイライラさせられました(苦笑)
でも最後の復讐劇は熱かったぁ、これはやはりガイ・ピアースのムカつき演技あってのものでしょうね。
それと女性陣もジェシカ・チャステインにミア・ワシコウスカと豪華で彩り鮮やか、いいキャスティングでした。
ただゲイリー・オールドマンが演じたギャングのボスの扱いが中途半端だったのはちょっと勿体無かったかな・・・。
緊張と緩和
無法者のやり方
禁酒法時代、密造酒業で名を馳せたボンデュラント3兄弟。新着任した特別補佐官の高額な賄賂を拒否した事から、窮地に立たされる…。
禁酒法、犯罪モノ、実録モノ、カッコいい男たち…。
このアンテナに引っ掛かる方には見て損はしない。
このノワールなムードはやっぱり堪らない。
派手な見せ場はそれほど多くなく、アクションとしての爽快感は薄いが、渋い犯罪ドラマとして見応えあり。
意外とエグいバイオレンス描写もあり。
喉を切られるシーンはなかなか強烈。
仲間や愛する女、さらには兄弟までも脅かされ、黙っている訳がない。
無法者には、無法者のやり方がある。
3兄弟の末っ子シャイア・ラブーフが一応主役だが、次男トム・ハーディの男臭さにしびれる。それにしても、何とタフな男…。
ジェシカ・チャスティンとミア・ワシコウスカが華を添え、陰険なガイ・ピアースとワルなゲーリー・オールドマンが印象的。
超硬派
禁酒時代の密造を生業としている実在の三兄弟の物語。
とにかく次男のトムハーディが格好よ過ぎる映画。
喉かっ切られながら自分の指で必死の止血とか、いい女にモーション掛けられながら武士は食わねど高楊枝とか。
あと、本当に豪華な役者陣。
一瞬ゲーリーオールドマンをスルーしかけたよ。
たまたまケーブルテレビで見て得した気分。
テーマは全然違うけど、レジェンドオブフォールをより硬派にした感じ。
アメリカの「保守」の行動原理
不死伝説に彩られた三兄弟の物語
アメリカ禁酒法時代のバージニア州、密造酒ビジネスで名を上げ、不死伝説に彩られた実在のボンデュラン三兄弟の物語。豪華キャストの競演、見応えありました。
村中が密造酒の製造を生業としている田舎が舞台、話のテンポはゆるやかで懐かしい運びだと思いました。
ガイ・ピアース演じるレイクスが不気味で狂暴、血の応酬となっていきます。
命は意外としぶとい、でも意外と儚い。
トム・ハーディ演じる次男フォレストはファミリーの誇りに生きる硬派。最近お目にかからない任侠ものの主人公みたい、渋いけど一途で可愛げあります。ジェイソン・クラーク演じる暴力的な長男、シャイア・ラブーフ演じる野心的な三男も個性が強く魅力ありました。
ジェシカ・チャステイン、ミア・ワシコウスカ、ゲイリー・オールドマンはしっかりハマり役。デイン・デハーンは重要な役どころ、良かったです。
邦題は、他のレビュアーさんご指摘の通りちょっと作品の印象と違いました。漢字の多い、硬派っぽいのがいいと思うんだけどな。
中間管理職の悲哀を描いた作品。
洗練されていない田舎の野蛮さ。
法が機能せず、行き着く先の暴力。
この粗野で味のある雰囲気は楽しめるのですが。。
話の展開が非常に残念。
三男 ジャックの成長を軸にした話であるものの随所に二男の話が差し込まれ軸がブレブレ。
三兄弟を中心に多くの登場人物が出てくるのですが
各々の描き方が中途半端であるため感情移入が出来ない。
もっともっと人を絞って、話を深堀した方が良かったのでは?
ただ三兄弟の話…としてではなく元々いたフランクリンの保安官の話として観ると終盤、カタルシスがあり面白い気が。
田舎は田舎で暗黙の慣習があり力があるものに配慮し仮初の平和を維持している。
余計なことはしない、秩序を乱さないことに苦慮する保安官。
満点ではないまでも目的を果たしているという意味で及第点。
そんな中、都会から来た取締官、つまり本社の上司。
私腹を肥やすため田舎の慣習を無視。
長期居付く気もないので、地域が壊滅しようが気にしない。
地域の権力者と対立し、増える人死に。
両者の間を取り持とうとするが両者から責められる始末。
ドンドン不満は溜まり、終盤で…!!!!
この観点で観るのが正解な気がします。
関係者間の調整等で疲れている方。
オススメです。
邦題の意味を問う。
見て思ったのは、これって描きたかったのは
本当に復讐劇なのでしょうか?ってこと。
正式な題名はLawles、つまりは、法律が存在しない
世界の無秩序状態を表すのか、はたまた
密造酒を作り、売る無法者、もしくは法の庇護の元
多額の賄賂を要求する無法者ってことでは無いのか?
確かに復讐劇の部分はあるが、それがテーマなの?
だったらエンディングに至る過程が甘く共感出来ない。
あくまで個人的になのだが、この邦題、
なんか外してる気がします。
復讐劇としてみると凡作なのだが、
無法時代に筋を通して必死に生きる
不死身の荒くれ三兄弟の物語として
見れば、結構な大作であることは間違いない。
配給会社のセンスを疑うって言うか他に
こういう例、結構有りますよね?
担当者は作品見てないんじゃないかと
さへ疑ってしまいます。
遊びつつ真面目
『プロポジション』で力いっぱい血まみれ三兄弟を描いたヒルコート監督、
今回奇しくもまた三兄弟の物語で力入りまくりなのかと思いきや、割りかし遊びのある作品だった。
アメリカ禁酒法時代の無法者ボンディランド兄弟の物語。
実話というより寓話的。兄弟不死身伝説が楽しい。
次男役トム・ハーディが無双。誰よりもメリケンサックが良く似合う。
脇役ゲイリー・オールドマンもイイ。誰よりもトミーガンが似合う。
敵役ガイ・ピアース、諸悪を煮詰めた感じが面白い。
対する女優陣もイイ。姐さんチャステイン、若手ミアそれぞれの魅力を堪能。
誰が主役をやってもおかしくない贅沢なキャスティング、存分に活かした仕上がりに満足至極。
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表面上のストーリーは無法者を遊びつつ描いているが、
『プロポジション』『ザ・ロード』のヒルコート監督だけあって、内実はものすごく真面目。
人間の善性とは何かを問い、自然や生命への畏怖が根底にある。
静かなラストはその余韻を残す。
不死身伝説なんてある訳ない。人は誰だって死ぬ。そして歴史は続いていく。
昔のハードボイルド小説みたい♡
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