「素晴らしかった」シュガーマン 奇跡に愛された男 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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仕事仲間がロドリゲスを語る時の嬉しそうな顔が、素晴らしくて、ロドリゲスの人柄がとてもよく伝わった。レコードが売れて、その後も何枚もアルバムを発表して欲しかったという希望はあるが、成功の代償でどうなっていたか分からない。情報が断絶されやすい時代背景もあり、もし現在なら簡単にウィキペディアで簡単に情報が得られて、このような奇跡が起こることもなく、普通に有名歌手となっていたことだろう。
特によかったのは、肉体労働の現場にスーツで行くというエピソードや、仕事を神聖なもののように真摯に取り組んでいたというエピソードで、子供を美術館に連れて行った話もとてもよかった。
ロドリゲスのような素晴らしい才能がありながら埋没してしまったのは、不運もあるだろうが、ジャケットのセンスが悪すぎるのが大きいと思う。芸名もロドリゲスではなくシュガーマンにすればよかった。
おそらく南アフリカでのライブはホームビデオの映像ではないだろうか。欲を言えばきちんとしたカメラや録音機器で記録していたものがみたかった。そして、チラシか何かですでにロドリゲスが実在しているというのを知ってしまっていた。知らずに見たかった。
帰宅して早速itunesでサントラを買った。やっぱり素晴らしい。
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