「だって民間じゃないもの」県庁おもてなし課 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
だって民間じゃないもの
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映画「県庁おもてなし課」(三宅喜重監督)から。
人気の書籍・原作を映画化するパターンはあるけれど、
文字からイメージする景色と、実際に映像で目にする景色では、
インパクトが違いすぎて、大自然を観光資源としたい
高知県のPR映画になってしまった気がする。
ところで、気になる一言は、ある方からクレームの電話。
そして最後に、必ずこう指摘される。
「あんたたちに足りないもの・・それは『民間感覚』」。
最近、流行言葉のように、行政改革などの会議で使われるが、
本当にその感覚が必要なのかどうか、誰もわからない。
「公」「官」「共」がゴチャゴチャになっている気がする。
そんなことを思っていたら、電話を切った後に、
県庁職員がぼそっと呟くシーンが続く。
「だって民間じゃないもの」(笑)
「あんたたちに足りないもの・・それは『民間感覚』」と
指摘をされたのに「だって民間じゃないもの」。
これって、仕事を雑に扱っているわけでもなく、
ましてや、手を抜いているわけでもない。
立場・役割が違うだけで、目的は同じだよという主張。
まぁ、勤務中に「おもてなし課」と書かれた公用車を止めて、
海を眺めて2人でソフトクリームを食べるシーンには、
さすがの私でも、抵抗があったけれど。(汗)
「民間」では、そんなことは絶対ありえない、と言われると、
それはそれで、首を捻りたくなるんだなぁ。
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