共喰いのレビュー・感想・評価
全27件中、1~20件目を表示
再見(2023/10/26)★★★☆☆⇒★★★★☆
U-NEXT。この映画、原作を読んで臨んだが原作を超えてきた点と時が経てば経つほど、心にしみわたる映像が印象的だ。そしてこれが青山真治を知った最初の作品。しかも原作と異なり舞台は北九州であった・・・。北九と下関、関門海峡を挟んだこの二つの都市の持つ印象はかなり異なるものではあるが、見事にセルフストーリーの表現手段として原作を乗り越えた青山の手腕に脱帽である。
バカポンパパ
傍迷惑なド変態親父がそれを当初は許し受入れた変態揃いの老若女に犯り倒されるお話。
粗野だが子は叩かず祭り好き釣り好き、ドS性癖以外に問題無い愛すべきバカボンパパを演る光石研。
赤ちゃんプレイ愛好家でリブートを。
変態父子vs変態女軍団なロマンポルノ。
母さん、なんで僕を生んだのですか? あの男の血をひく僕を――。
2019年9月7日
共喰い 鑑賞
母さん、なんで僕を生んだのですか?
あの男の血をひく僕を――。
原作は芥川賞受賞時に読んだのですが、あの閉塞感とか荒涼感とかがよく描かれていた。メインキャストの4人が皆良かったのも要因ではないかな!
#菅田将暉#光石研#田中裕子#篠原ゆき子#田中慎弥
変態父さんと普通な息子
いい意味で昭和臭い映画。雰囲気は好き。
ただ期待していたよりは内容はマイルド。
父親はもっとヒドイかと思ってました。
でもここまで性欲に無差別なのも充分ヒドイのだが。
暴力が前面に出てるかと思ったら、ど変態なだけでした。
息子はもっと童貞感満載かと思ってました。
彼女との営みに満足してないが故の苦悩と、
思春期男子特有の無尽蔵の性欲からの無差別性欲の所為で、
悶々としている半リア充な高校生でした。
息子の性欲は普通(か?)かもしれないが、
それが発端になった父親への憤りは、父親の変態のなせる技。
こんな父親は見た事無いし、
思春期の行き場の無い性欲を下水に流すしかなかった自分には、
全く共感は無い内容でした。逆に共感できる人が羨ましいくらい。
異次元のゲテモノを見る感覚でしたが、
そこまでゲテモノでも無い。
一番の異次元生物は、この中の実の母親かもしれない。
田中裕子はそのくらい異次元でした。
かなり良かったなあ。 まず見やすい。 いい意味で昭和っぽさを感じる...
かなり良かったなあ。
まず見やすい。
いい意味で昭和っぽさを感じる。
BGMでごまかしたり無理に雰囲気作ったりもしていない。
菅田も初々しさがあって、それが役とよく合ってると思うし。
親子だから性癖が似たというか、意識しすぎて逆にそうなってしまってる感じもある。
そうした方がいいのかなとか、父みたいには絶対にならないと思う反面、父のようにしたらどうなってしまうんだろうという恐怖や好奇心もあったんじゃないかと。
結局やっぱり血は争えず。
母が父を捜しに行ったけど、どうせ返り討ちにあうかやれずに終わりだろうと思ってたらまさかのすんなり。
気持ちはスッとしたけど本当にやってしまってその後の展開がどうなるのか想像できなかった。
母は父を見捨てたけど千草は菅田を見捨てず多少強引なやり方で解決し、それはそれで良かったと思う。
住んでる田舎の風景も良い風景だったな。
面白かった。
惹きつけられる
昭和63年 山口県の冴えない街が舞台
右手の先を失くしながらも魚屋を営む仁子と
別居している息子と、DV夫
映像には、性や魚の生臭さや、雨や川でジメジメとした街の空気まで伝わってきます。
ほとんど5人の人間しか出てこず、狭い場所で繰り広げられる話ですが血筋を呪いながらも反発も出来ずにその父親に似て来ている自分に苦しむ姿も良い。
琴子も千種も昭和の女の水っぽさとエロがきちんとでてます。
光石研、田中裕子は流石の演技力
今をときめく菅田将暉も初々しさもありながら堂々とした演技はさすが。
欲望まみれの最低な話
映像も音も質は良かったけれど、如何せん、放し飼い欲望まみれの最低最悪だったので、正直かなり引いた。
設定が昭和で、映像そのものは完全に平成の雰囲気だったところと、それほど合っているとは思えなかったクラシックギター音楽の多用が不満。
唯一、田中裕子の役回りがオアシスで、酷さの中の救いだった。
何気にイメージ的なエンドクレジット一番良かったかもしれない、個人的には─。
ハードな内容だった。 この若さでとても難しい役をこなす菅田将暉のす...
ハードな内容だった。
この若さでとても難しい役をこなす菅田将暉のすごさ。篠原ゆきこも木下美咲もとても良かった。話しは別としてリアル感すごい。
つらい
気分のいい映画ではないし直視できない面もありました。なにが正しいのかはそれぞれの判断なのだと。身近には感じにくい設定でしたがいろいろと感じることがありました。今の菅田将暉さんの演技の原点といっても過言ではない程、繊細な演技を魅せてくれています。
期待の俳優さん菅田くん
目ヂカラがある菅田将暉くん
からだ張って頑張ってましたね。
昭和末期の暗い感じ、青春のときって様々な悩みがあります。肉親だったり異性などに。菅田くんの今後に期待。原作のラストが気になります。
愛憎ではなく欲と憎
昭和時代のどーしようもない男のリアルなはなし。ぎりぎり亭主関白が許された時代故のリアルさ。こうあってはいけない、干渉してくる相手から距離を置き、前を向こうという気持ちになった。もしくは、このような人間模様を見てさげずさみ自分が安堵したのかとも思った
不快、というか意味不明
不快感だけが残る作品だった。
「千年の愉楽」「キャタピラー」に通ずる閉塞感。もはや恐怖。
絶望的な経験をしたり、そもそも生まれた環境が絶望的だった場合、なぜそこから逃げ出そうとしないのか?
その状態を維持することになんの価値があるというのか?
スポーツでも文芸でも、ほとんどの場合、厳しい下積み時代の後にしか成功は存在し得ない。
夫婦関係において、放棄せずじっと耐え忍んだ後にしか見えない景色があると信じる人もいる。
続けていくことそのものに意味がある場合もある。
でもさぁ。
自分を性的暴行した人間の息子と一緒にいるなんて。
その人間の元妻と同じポジションにつくなんて。
「仕方ないじゃん」っていうあのブラックホール的な受容スタンスが不気味すぎて戦慄。
琴子さんのように村を出るという選択肢もあるはずなのに、それをしないのはなぜなのか。
被害届を出すとか、わざわざ事件の第三者(元妻)が出てきて殺すよりもっと冷静な対応の仕方があった筈なのに。
そうすれば元妻も逮捕もされなかった。
「逮捕されてもいから環境を変えたい」と思っていたのか?
そうでもしないと変えられないレベルの閉塞感だったってことか?
怖。
村、怖。
不快というよりむしろ意味不明に近い。
私の許容範囲が狭すぎるのか、フィクションの作品に感情移入しすぎでキモいのか。
でも本当に有り得そうな内容だから評価されているのだと思うし。
理解不能。。。
全27件中、1~20件目を表示