人生の特等席のレビュー・感想・評価
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何度見ても素晴らしい
野球好きの頑固オヤジを持つ娘です。
まぁ父はスカウトマンじゃありませんが。
娘心を全部詰めてある映画だなぁと思いました。
特に部屋の鍵を開けるときなんて正にって感じの
態度でしたが大好きで仕方ない父。
そんな父親役のクリントイーストウッドは
点数を付けられないほど100点でした。
私が演技の点数なんて、おこがましいな…
どんな人にも見て欲しい作品です。
イーストウッドの頑固親父が良いが、結末は駄目
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
野球選手の調査員の男とその娘の関係を、調査を絡めて描く。大きな出来事はなくてむしろ静かにゆっくりと物語は進むのだが、それでは退屈しそうなのに退屈はしない。それどころか徐々に親子関係の過去が明らかになるし、また野球に関する選手の調査の話も出てきてどう判断がされるのかが気になるしで惹きつけられる。
終盤近くまでは面白かったのだが、最後は急に野球をやっていたわけでもなさそうなピーナッツ売りが実は凄い投手だという展開が白々しくてちょっとひいた。それ以外のことも結末の短い時間で色々と強引にまとめようとしすぎたのではないかと感じて惜しい。
イーストウッドは若い頃は派手な活劇で名を鳴らしたが、だんだんと年齢を重ねて欠点もある頑固親父を演じるようになってまた新境地を開拓したきたと思う。今作もはまり役だった。娘役もよく対応出来ていた。
長い葛藤のあとに
6歳から33歳まで、遠回りした父娘の未來は希望が持てるが、年老いた父親といつまで健康的な関係を維持できるか気になるなあ。 ちょっと漫画チックなプロ野球の新人発掘を織り交ぜながら、氷解していく父娘。毎度同じようにハラハラしてホッとする。エイミー・アダムス良かったなあ。 「カーブが打てないよ」という原題より本邦のお題の方がずっとしゃれていてセンスを感じる。 2016/11/3
イーストウッド、もう何歳になったんだ。我がヒーローの老いた姿が序盤...
イーストウッド、もう何歳になったんだ。我がヒーローの老いた姿が序盤痛々しかった。しかし、この老いを真正面から見つめて、敢えて否定せず今のイーストウッドの魅力を追究、成功させている。 監督のイーストウッド愛を感じる。イーストウッド自身が監督していたら失敗していたかも。 娘役の女優さんの好演も見逃せません。最後はキラキラ、超美人に見えて来ます。 俳優としてのイーストウッドの魅力を再認識出来た素敵な映画でした。
●頑固さが解きほぐれる。
イーストウッドはいつも年頃の娘と仲悪いな。 不器用なオヤジ。仕事一筋。癇癪もち。 娘はお父さんに褒められたいだけなのに。 程度の差はあれ、親娘関係って難しんだろな。 とはいえ、オヤジもモウロクしかけ。 目が見えず、運転もままならない。 迷う娘。仕事も恋愛もいまが盛り。 スカウトも終盤。静かにクライマックスに向かう。 このへんの緩急が痛快だ。 ラストは韻を踏んでていいね。しゃれてる。
イーストウッドの枯れ具合が自然で心地良い。 脇を固める役者も意外...
イーストウッドの枯れ具合が自然で心地良い。 脇を固める役者も意外性があって楽しい展開です。 ミッキ−役のエイミー・アダムスは頑張り屋さんで野球フリークな弁護士を見事に演じています。 ガス役を尊敬するジョニー役のジャスティン・ティンバーレイクの本業はミュージシャンとは信じがたいです。 孤独は自由と表裏一体です。人生において友達は一人居れば充分かもしれません。所詮自分を含めて思い通りにはならぬところが楽しいです。オ・ス・ス・メ。
You're my sunshine ♫
Clint Eastwoodは、相変わらず無粋で偏屈な頑固親父が似合います。実の息子もまたちゃっかり出てるし。 全てを失ったのかと思ったら…、トントン拍子に全てを手に入れる、ラストは少々上手く行き過ぎな感じでした。
いい映画だけど
最初イーストウッド監督作品だと勘違いしてたので、終わった時には「あれ?こんな軽い映画なの?」と思ったけど、監督は違う人だったのね。 あんな頑固親父に健気に尽くし続ける娘の存在はいるのか―?と思ったり、さすがに目が見えないんじゃ無理じゃ・・・と思ったり、ラストの対決の展開があまりにもわかりやすくてといろいろ安っぽいんだけど、まぁ見た後の気分は悪くないかな。
頑固な親子の話
仕事一筋に生きてきた父親と娘。 娘は仕事に生活を捧げ、ようやく出世ができるところまで行き着いた。 一方、父親は、コンピューターに頼らず、自分の目と耳で野球スカウトを続けてきて、自分に絶対の自信を持っていた。 頑固な親子だから、すれ違うことばかりであった。 しかし、父親の病気を機に、親子の時間を大切にしようと、二人の距離が縮まっていく。 人生で大切なこととは?そんな話が一本の映画にまとまっているように感じた。心温まる良作である。
これオヤジの理想の娘像だろう
こんな娘が欲しいという妄想に近い気がしなくもないが、そんな年でもないので断言は控える。 つっこみどころ満載なのは誰がみても明らかではあるが、これは寓話とすんなり受け入れられるポジティブさに溢れていた。 そんな馬鹿な、と鼻先で笑いつつも、見ている側に不快な気持ちはなく、むしろ良かった良かったと安心させてくれる。 ちゃんと見終わって、それなりに充実感があるように作られた、親切な映画だと思った。 幼い娘を手元から離した理由が意味不明なのも、もうスルーでいいでしょう。
親子というもの
親子というものは一番近くにいて、一番わかりあえるなかなのに、一番話さず理解しえない事がたくさんある。お互いに向き合えばなんて事がないのであるが、後回しにしてしまう。だから、とてつもなく回り道をしてしまう。。。
自分のことのよう
ミッキーをみていると、まるで自分のことのように思えてくる。うむ。 もう父親は若くないし、仕事もスポーツ関係だし、娘に興味ない感じだし、っていうのでね。 でも最近は車の免許のおかけで、少し話すようになったきもする。 今を大切にしやきゃね。。。!
好みの問題ですが
頑固な親父をやらせたらイーストウッドの右に出る人はいなさそうですね…。娘役の人も親父譲りの頑固さを上手く表現できていたと思います。
でも僕はこの映画、勧善懲悪っぽすぎるところが好きじゃないっていうか…。一番象徴的なシーンはやはりラストの対決ですよね。娘がスカウトしたピッチャーと悪役がスカウトしたバッターの。バッターが全ての球空振りするじゃないですか。それがなんかすごい象徴的。僕はストレートは打たれるけどカーブで打ち取るって展開ならまだ納得できたかもしれないです。ストレートまで空振っちゃうとなんか違うよなあ…って気がしちゃって。
その後の畳み掛けるようなそのピッチャーの入団決定、ガスが世話してた選手の成功の報、悪役スカウトはクビ、球場の前で待ってる彼氏…幸せなキス。ちょっとやり過ぎ感が否めない…。
勿論この親子に肩入れできてれば最高にアガるし多幸感全開のラストなのは間違いないですが、僕はあまりできませんでした…。娘がダイナーで朝食取ってる時いきなり昔話し出すのとかちょっと唐突じゃないかって思ったりして、キモの部分に同情できなかった。
でも、ラストのセリフはグッとくる…。紛れも無い娘思いの父親がいました。やっぱりイーストウッドはかっこいい。
がんこおやじ
典型的ながんこおやじは娘に対して、幼少期の出来事の罪悪感を抱いていた。
長い間一緒にいたふたりにしか芽生えない強い絆と信頼関係は、観ていてとてもよく伝わってきた。
野球好きはスカウトの裏を覗いているようでもあり、より楽しめる
親子愛・無名の青年のシンデレラストーリー・大団円…だけど監督デビュー作で置きに行った感が…。
よかった!!(○´∀`○)だけど、イーストウッドの一番弟子ってことでどうしても色眼鏡であら探しをしたくなる。んで、粗探しし出すと、最後のキスシーンとか普通すぎないか?(´・ω・`)とか思った。割とベタなせっていじゃないか?とかね。ストーリーは直球だった。変化球がもう少しほしかった。
野球映画の系譜
昔ながらのやり方(スカウトの直感)に固執する頑固な名スカウトが主人公とくれば、どうしても思い出すのが、『マネー・ボール』。これはメジャーリーグのスカウティングの世界において『マネー・ボール』と対ををなすオールドファッションなスカウトの世界を描いている。
将来有望とされドラフトの目玉になっているスラッガーが実はしょうもないヤツで、コイツに馬鹿にされるピーナッツ売りの少年が実はすごいピッチャーだというのは、容易に察せられるし、この辺りの予定調和は許せるものの、娘のロマンス要素は要らない。(J・ティンバーレイクが悪い訳じゃない)
父親と過ごした野球漬けの日々を懐かしく思いながら、父親に捨てられたという思いから弁護士となりしゃかりきに働く娘が実は父親の“見る目”と“野球愛”を受け継いでいて、反発しながらも、失明しつつある父親を助け、その過程で父娘が和解する。
その話だけで十分傑作になったと思う。
ハリウッド映画の悪癖なのか、とってつけたようなロマンス要素で焦点のぼけた凡庸な作品になってしまって残念。
野球映画というそれだけである種の清々しさがある魅力的なジャンルなので、きっちり“野球映画”として作って欲しかった。
さて、俺はバスで帰ろう
映画「人生の特等席」(ロバート・ローレンツ監督)から。
野球を題材にしているが、テーマは「父娘の親子愛」。
映画「アルマゲドン」も同じだった気がする。
娘を思う父親の気持ちは、いつの時代も、そして世界共通、
そんなことを思いながら、観終わった。
ただ、本人を目の前にして、素直に愛情表現できないのも事実。
「服も買えないのか」「ヨガの帰りなの」「カルトにはまったか」
そんな心にもない嫌みを口にしてみたり、
わざと突き放したのも「苦労させたくなかった、三等席の人生だ」と、
娘の幸せを願うことに他ならない。
そんな父親の思いに、娘がやっと気がつき、
「三等席じゃない。目覚めるとパパは野球をみてて、
体に悪いものばかり食べて、徹夜でビリヤード、人生の特等席だった」と
言い返すシーン、ジーンときた。
タイトルの「人生の特等席」というフレーズは、娘の一言だった。
最後に、娘に対して、父親はこう言う。
「同じ血が流れてる。幸せを願ってる」
普段意識しないけれど、妻を大切にする意味とはちょっと違い、
自分と同じ血が流れている子どもとの絆の強さを、私は感じた。
ラストシーン、娘の幸せを邪魔せぬようにサラッと呟く。
「さて、俺はバスで帰ろう」・・・わかるなぁ、そんな父親の気持ち。
正直、映画は“特等席”ではなく“普通席”だが、全体的に好感
クリント・イーストウッド。 映画界の“生き神様”である。 そんな彼の「グラン・トリノ」以来の俳優復帰作。 しかも、自分の監督作以外への出演で、久々に俳優業一本のイーストウッドが見れる。 ガスはメジャーリーグの大ベテランのスカウトマンだったが、視力の衰えでキャリア継続の危機。そんな彼を心配し、疎遠だった弁護士の娘ミッキーが父の仕事を手伝う事に…。 話も作風もオーソドックス。 メジャーリーグのスカウト界を題材に、父と娘のぎこちない関係とその修復を温かく綴る。 スカウトの専門的な話も分かり易く、好感。 本作の最大の見所は何と言っても、“俳優イーストウッド”。いぶし銀の魅力を発揮し、老いても尚輝き続ける。 でも、そこが本作の長所でもあり欠点。 主演がイーストウッドでなかったら…? よくある当たり障りのない父娘ドラマになっていたのではないだろうか。 また、「ミリオンダラー・ベイビー」や「グラン・トリノ」のような深遠なドラマを期待すると肩透かしを食らい、役柄も「グラン・トリノ」の役柄と変わり映えしないのも減点。 まるでイーストウッドの一人舞台のようだが、この映画の本当の主役は娘のミッキーなのではないかと思う。 男勝りで偏屈な父にもズケズケ物を言う。幼い頃父に捨てられたとわだかまりを感じつつも、父の才能をしっかり受け継ぎ、最後にその才能を十二分に発揮する。 頑固な性格も野球バカな所もそっくり。似た者同士なのだ。 エイミー・アダムスがイーストウッドを相手に一歩も退けを取らず、さすがに巧い。 作品はイーストウッド演じるガスのようにオールド・タイプながら、口当たり良く、後味爽やか。イイ気持ちで見終わる事が出来る。 そしてやっぱり、イーストウッドの次の俳優カムバックを期待してしまうのだ。
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