人生の特等席のレビュー・感想・評価
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クリント好きにはたまらない。
原題が様々な意味を暗示する心に沁みる佳作
メジャーリーグの名スカウトの父と弁護士の娘。妻が亡くなった後娘を親戚に預け仕事に没頭した父は立派に成長した娘を誇りに思いながらも顔を合わせると喧嘩ばかり。自身に視覚障害が出始めていることを知った父はそれをひた隠しにするが同僚に知られてしまい、同僚は娘に暫く一緒にいてやって欲しいと懇願する。昇格を目前に控えた娘は嫌々ながらスカウト道中に付き合うことにするが、やがて娘は父が幼少期からずっと胸に秘めていた秘密を知ることになる。
どこまでもオーソドックスでオールドファッション、まるで日曜洋画劇場を観ているかのような典型的なアメリカンドラマ。監督のロバート・ロレンツはこれが監督デビューだそうですが、数多の第二班監督やアシスタントディレクターを勤めて来た人物でイーストウッドとの付き合いも長いこともあってか、実に手堅い演出。
老いてからのイーストウッド主演作、すなわち『許されざる者』辺り以降の作品は全て贖罪がテーマになっているような気がしていて前作の『グラン・トリノ』は正に極みであったと思っていますが、今作ではそこまで露骨で過激ではないものの、やはり自身の人生をなぞるかのように誰にも話さなかった罪と罰を吐露する様はまるで若者へバトンを渡そうとしているかのようでした。
原題の"Trouble with the Curve"には実に色んな意味が暗示されていて、心に沁みる佳作でした。年頃の娘を持つお父さんは必見です。
クリントの力でもっている
何度見ても素晴らしい
野球好きの頑固オヤジを持つ娘です。
まぁ父はスカウトマンじゃありませんが。
娘心を全部詰めてある映画だなぁと思いました。
特に部屋の鍵を開けるときなんて正にって感じの
態度でしたが大好きで仕方ない父。
そんな父親役のクリントイーストウッドは
点数を付けられないほど100点でした。
私が演技の点数なんて、おこがましいな…
どんな人にも見て欲しい作品です。
イーストウッドの頑固親父が良いが、結末は駄目
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
野球選手の調査員の男とその娘の関係を、調査を絡めて描く。大きな出来事はなくてむしろ静かにゆっくりと物語は進むのだが、それでは退屈しそうなのに退屈はしない。それどころか徐々に親子関係の過去が明らかになるし、また野球に関する選手の調査の話も出てきてどう判断がされるのかが気になるしで惹きつけられる。
終盤近くまでは面白かったのだが、最後は急に野球をやっていたわけでもなさそうなピーナッツ売りが実は凄い投手だという展開が白々しくてちょっとひいた。それ以外のことも結末の短い時間で色々と強引にまとめようとしすぎたのではないかと感じて惜しい。
イーストウッドは若い頃は派手な活劇で名を鳴らしたが、だんだんと年齢を重ねて欠点もある頑固親父を演じるようになってまた新境地を開拓したきたと思う。今作もはまり役だった。娘役もよく対応出来ていた。
長い葛藤のあとに
イーストウッド、もう何歳になったんだ。我がヒーローの老いた姿が序盤...
●頑固さが解きほぐれる。
イーストウッドの枯れ具合が自然で心地良い。 脇を固める役者も意外...
You're my sunshine ♫
いい映画だけど
頑固な親子の話
これオヤジの理想の娘像だろう
こんな娘が欲しいという妄想に近い気がしなくもないが、そんな年でもないので断言は控える。
つっこみどころ満載なのは誰がみても明らかではあるが、これは寓話とすんなり受け入れられるポジティブさに溢れていた。
そんな馬鹿な、と鼻先で笑いつつも、見ている側に不快な気持ちはなく、むしろ良かった良かったと安心させてくれる。
ちゃんと見終わって、それなりに充実感があるように作られた、親切な映画だと思った。
幼い娘を手元から離した理由が意味不明なのも、もうスルーでいいでしょう。
親子というもの
自分のことのよう
好みの問題ですが
頑固な親父をやらせたらイーストウッドの右に出る人はいなさそうですね…。娘役の人も親父譲りの頑固さを上手く表現できていたと思います。
でも僕はこの映画、勧善懲悪っぽすぎるところが好きじゃないっていうか…。一番象徴的なシーンはやはりラストの対決ですよね。娘がスカウトしたピッチャーと悪役がスカウトしたバッターの。バッターが全ての球空振りするじゃないですか。それがなんかすごい象徴的。僕はストレートは打たれるけどカーブで打ち取るって展開ならまだ納得できたかもしれないです。ストレートまで空振っちゃうとなんか違うよなあ…って気がしちゃって。
その後の畳み掛けるようなそのピッチャーの入団決定、ガスが世話してた選手の成功の報、悪役スカウトはクビ、球場の前で待ってる彼氏…幸せなキス。ちょっとやり過ぎ感が否めない…。
勿論この親子に肩入れできてれば最高にアガるし多幸感全開のラストなのは間違いないですが、僕はあまりできませんでした…。娘がダイナーで朝食取ってる時いきなり昔話し出すのとかちょっと唐突じゃないかって思ったりして、キモの部分に同情できなかった。
でも、ラストのセリフはグッとくる…。紛れも無い娘思いの父親がいました。やっぱりイーストウッドはかっこいい。
がんこおやじ
典型的ながんこおやじは娘に対して、幼少期の出来事の罪悪感を抱いていた。
長い間一緒にいたふたりにしか芽生えない強い絆と信頼関係は、観ていてとてもよく伝わってきた。
野球好きはスカウトの裏を覗いているようでもあり、より楽しめる
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