「【多くのクリント・イーストウッドのファンが今作が見納めと思った作品。だが、彼は2021年現在でも主演作を上映し、大ヒットさせている・・。凄い漢である。】」人生の特等席 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【多くのクリント・イーストウッドのファンが今作が見納めと思った作品。だが、彼は2021年現在でも主演作を上映し、大ヒットさせている・・。凄い漢である。】
ー 現題:TROUBLE WITH THE CURVE ー
クリント・イーストウッド演じるガス・ロベルはメジャー・リーグ最高の スカウトマンと言われた過去は程遠く、球団との最終契約残り三か月。最後のスカウトの旅に出て・・・・。
彼の娘をエイミー・アダムスが、ガスがかつてスカウトし、今はライバル球団のスカウトマンに転向したジョニーをジャスティン・ティンバーレイクが演じる。
皆、クリントの作品ならばと嬉々として、馳せ参じている様が思い浮かぶようである。
この作品は、初老の男の頑固な生き様、複雑な父娘の関係を描きだしている。
今や、クリント・イーストウッドの作品に正面切って物言いを出来る雰囲気ではないが、この作品は2012年公開のモノであるので、率直な感想を。
物語としては、良く出来ている部類ではあるが、父と娘との拗れた関係を上手く描き切れていないし、ジャスティンの起用もやや奇異な感がした作品である。
彼の愛弟子が監督をしているが、細部の作り込みが甘い気がしたのは事実である。
これが、クリント・イーストウッドの最期の主演作だと少し寂しいなあ、と思っていたら、そこはレジェンド。素晴らしい作品を、監督・主演でこの作品の9年後、私たちに”どうだ!”と言わんばかりに、送り届けてくれた。
全世界の映画を愛する人々が尊敬し、愛してやまない類まれなる人物である。
<少しきつめの書き方をしたが、この作品も小品ながら、滋味深いものであります。>
<2012年11月24日 劇場にて鑑賞>
コメントする