「荒唐無稽が前提」図書館戦争 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
荒唐無稽が前提
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原作は全巻読破。映画館でも観た作品。久しぶりに配信で視聴。
本屋で原作を見たとき、タイトルから「異世界ファンタジー?」と思ったら、(正化)と言う年号を使った架空では有るが、現代日本が舞台だった。
まぁ、日本人の感覚から言えば荒唐無稽ではある。公序良俗に反する本を焼く為に人を殺す、警察は不介入。それに対して、図書館側も自衛の武力組織を持つ事が許される。映画では本が99%対象にされているが、ネットのサイトとかも同様の扱いのシーンがチラッと。
普通なら、そんな焼かれそうな本は出版社が出さない。書店も仕入れない。
自分は本来、設定の荒とかが気になるタイプだが、作者が力でねじ伏せたと言う感じ。
これを映画化で脚本を受け持ったのが、同作者の「空飛ぶ広報室」ドラマ化でも脚本担当し、原作を越えてしまった野木亜紀子。
とりあえず、この荒唐無稽が無理なら観ない方が良い。文句しか出ないから。
自分が気になったのは、笠原(榮倉奈々)、手塚(福士蒼汰)、柴崎(栗山千明)の同期三人。福士蒼汰の演技力はひとまず脇に置いても、最年長の栗山千明と最年少の福士蒼汰はほぼ10歳差。榮倉奈々は中間。榮倉・栗山のシーン、榮倉・福士のシーンはまぁ違和感少なめで観られるんだけど、栗山・福士のシーン・・・・同期と言うより、姉ちゃんに生意気言ってる弟にしか見えない。原作だと結婚するんだよなぁ。
しかし、表現の自由を法的、武力で潰そうとする側に対抗する図書館側の主人公が岡田准一・・・・・圧力で都合の悪い事は報道させないでいた事務所所属の彼が表現の自由の為に戦うと言うのは・・・十年前の作品と言えども皮肉だなぁ。
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