「下ネタバスターズ」エイリアン バスターズ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
下ネタバスターズ
物凄い爆笑がある訳でもなく、邦題から想像してしまいそうな壮大なSF描写がある訳でもなかったですが、地味に面白かったです!
日本では劇場未公開になってしまったのも妙に納得な、物凄くローカルチックな規模でのご近所ウォッチャーが繰り広げるエイリアン退治な作品ではありましたが、製作ショーン・レビに脚本セス・ローゲンに主演ベン・スティラーと安定のコメディ映画製作陣が製作した作品だけあって、家でまったり見る分には十分楽しめる出来の作品だったと思いましたね。
まあ悪く言えばどっちつかず、一応エイリアンが登場し、そのエイリアンを退治するSF映画風ではあったのですが、メインはコメディなので、緊張感は皆無、でもちょっとしたグロ描写もあったり人も死んだりするので、ただ笑いたくて見るにはちょっと微妙みたいな、どこか中途半端な印象は受けなくもないかも。
あと笑いは基本下ネタなので、それが苦手な方も要注意でしょう(私は嫌いじゃないけど)
それと、ベン・スティラー演じる主人公がコストコの店長と言うことで、メインの舞台となったのもコストコだったのは、思いのほか楽しめた要素でしたね。
ハチャメチャになる舞台に実名のスーパーが登場するのはやっぱり楽しいです、よくこんなの引き受けたなぁ、コストコさんさすが懐が深い。
コストコが酷いことになるクライマックスのご近所ウォッチャーVSエイリアンは、くだらなすぎて笑えたぁ~。
真面目に地域を思うスティラー店長とバカ3人のズレたバスターズによる掛け合いも、下ネタオンパレードではありましたが嫌いじゃなかったです。
それぞれが悩みを抱え、それが終盤に向かって解決していくサブストーリーなんかも、何気に見応えありましたね。
特にジョナ・ヒルはいわゆるオチ担当でしたが、いい味出してました。
本当の意味での仲間とは、夫婦とは、そんなことも思わず考えさせられてしまう、ちょっとしたいい映画だったと思いましたよ。