エイリアン バスターズのレビュー・感想・評価
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オフビート
12年真面目に働いてスーパーの店長にまでなったエヴァン(スティラー)。彼には愛する妻アビー(ローズマリー・デウィット)がいるが、彼には精子が無いため子どもが出来ないでいることを妻に黙っていた。
“neighborhood watch”と名付けられた自警団を設立した彼の下に集まったのは娘を溺愛するボブ(ヴォーン)、警察オタクだが採用されなかった経歴のフランクリン(ヒル)、そしてイギリス訛りのジャマルカス(リチャード・アイオアディ)だ。彼ら3人はまるで仲良しクラブであるかのようにビールを飲んで盛り上がり、やがてエヴァンも同調していくことに・・・
シリアスなエイリアンにも成りうるプロットだが、何と言っても動機が不純で突拍子もない発言ばかりの3人。ここでは真面目一本やりのスティラーと妙に絡み合い、オフビート感覚いっぱいのSF作品。
下ネタバスターズ
物凄い爆笑がある訳でもなく、邦題から想像してしまいそうな壮大なSF描写がある訳でもなかったですが、地味に面白かったです!
日本では劇場未公開になってしまったのも妙に納得な、物凄くローカルチックな規模でのご近所ウォッチャーが繰り広げるエイリアン退治な作品ではありましたが、製作ショーン・レビに脚本セス・ローゲンに主演ベン・スティラーと安定のコメディ映画製作陣が製作した作品だけあって、家でまったり見る分には十分楽しめる出来の作品だったと思いましたね。
まあ悪く言えばどっちつかず、一応エイリアンが登場し、そのエイリアンを退治するSF映画風ではあったのですが、メインはコメディなので、緊張感は皆無、でもちょっとしたグロ描写もあったり人も死んだりするので、ただ笑いたくて見るにはちょっと微妙みたいな、どこか中途半端な印象は受けなくもないかも。
あと笑いは基本下ネタなので、それが苦手な方も要注意でしょう(私は嫌いじゃないけど)
それと、ベン・スティラー演じる主人公がコストコの店長と言うことで、メインの舞台となったのもコストコだったのは、思いのほか楽しめた要素でしたね。
ハチャメチャになる舞台に実名のスーパーが登場するのはやっぱり楽しいです、よくこんなの引き受けたなぁ、コストコさんさすが懐が深い。
コストコが酷いことになるクライマックスのご近所ウォッチャーVSエイリアンは、くだらなすぎて笑えたぁ~。
真面目に地域を思うスティラー店長とバカ3人のズレたバスターズによる掛け合いも、下ネタオンパレードではありましたが嫌いじゃなかったです。
それぞれが悩みを抱え、それが終盤に向かって解決していくサブストーリーなんかも、何気に見応えありましたね。
特にジョナ・ヒルはいわゆるオチ担当でしたが、いい味出してました。
本当の意味での仲間とは、夫婦とは、そんなことも思わず考えさせられてしまう、ちょっとしたいい映画だったと思いましたよ。
エイリアンウォッチャーズ
とある平穏な町でスーパーの店長をしているエヴァンは、地元愛が強い平凡で真面目な男。ある日、スーパーの警備員が惨殺され、自警団を結成する。彼らの前に現れた犯人は、エイリアンだった…!
ベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーン、ジョナ・ヒルら人気コメディアン共演のSFコメディ日本未公開作。
エイリアンと戦うが、ノリは完全なアメリカン・コメディ。
自警団“ご近所ウォッチャー”が、まあ残念な面々(笑)
ベン演じるエヴァンは真面目だけが取り柄で何の面白味も無い。
ヴォーン演じるボブは超ウザい奴。
ヒル演じるフランクリンは警官採用に落ちたマザコン。
もう一人、ジャマルカスは掴み所の無いイギリス人。
エヴァン以外全くやる気ナシで、ただのお遊び気分。
所が、モノホンのエイリアンに遭遇して、さあ大変!
イヤミな警官に怪しまれ、周囲から馬鹿にされても、ダメ人間同士、ようやく友情を育み、エイリアンに立ち向かう!
アメリカってホント、こういう設定好きだなぁ〜。
エイリアンの造形はなかなか。
人間の皮を被り、誰がエイリアンか、結構意外。
「メン・イン・ブラック」と「ゴーストバスターズ」と「SF ボディ・スナッチャー」を足して、薄めた感じ?
気楽に見れるコメディだけど、意外と下ネタも多いので、誰と見るかはお考えを。
邦題は「ゴーストバスターズ」に絡めたのだろうが、原題や内容から考えると、「エイリアンウォッチャーズ」の方がいいと思う。
楽しかった
ボンクラ中年が自警団を結成してエイリアンを退治するという設定だけでもう100点に限りなく近いんだけど、面白かった。主人公が不妊で悩んでいて、おそらく結末では里子と暮らしているようで、ほっこりした。
おじさんたちのキャラがすごくよくて、仲間に入れてもらいたい気分になった。何より楽しそうだった。
宇宙人は場合によって、お腹を一発で貫く攻撃をしたり、ただ殴ってぶっ飛ばしたりするだけだったり、ちょっと作者の都合に即しすぎているので、そこはもうちょっとハードに表現して欲しかった。
この映画に舞台を提供してくれたコストコが素晴らしかった。日本でイオンやアピタに同じような映画を作らせて欲しいと頼んでも難しいだろう。
ほぼ納得
いつも 何かしら学びがあるベン・スティーラー作品。 今回も ハチャメチャなんだけど、実は「これが大切」というメッセージ付き。そしてサブテーマは 「男という生き物」。
コストコのマネージャーや スポーツインストラクターなど多彩に活躍するエバン。 ある日の出来事をきっかけに 地域の安全パトロール隊「ザ・ウォッチ」を結成することになった。 目的がかみ合わない参加メンバーだったが、やがてエイリアンとの遭遇で 任務の重要さを感じ始め…とストーリーは流れます。
『ペントハウス(2011)』では 実力のあるエディー・マーフィーを相手に良いリズムを作っていたベンですが、今回のメンバーは個性がありすぎ。 イマイチ笑いがとれず、画的にも映えない 低エンタメ度。
主演、エバンを演じた ベン・スティーラー。 その位置にすっぽりハマってしまった・ベンお得意の 悩みを抱えながら頑張る 中年男を好演。 ちょっとくらい外した演技で 笑いをとってもいいのにと期待したけれど、最後まで普通の・良い人のままでした。
「ザ・ウォッチ」のメンバー・ボブを演じた ビンス・ボーン。 こういう人いるいるって感じの ウザいおやじ。 そのしゃべりで買われたような配役だけど、受け止める相手はベンだけなので 面白さがあまり伝わらないセリフと行動。
「ザ・ウォッチ」のメンバー・フランクリンを演じた ジョナ・ヒル。 こちらもキャラクター設定が 不完全。 ちょっとサイコな、でも心やさしいフランクリンは伝わったけれど 他のメンバーとの絡みでは失笑するくらいのもので、ジョナの面白さはあまりアピールできていないです。
「ザ・ウォッチ」のメンバー・イギリス人のジャマーカスを演じた リチャード・アイオアディ。 イギリスの俳優さんらしいですが、その言葉のアクセントもあまり耳に残らない 地味なセリフ。 もっと面白いリアクションがあってもいいポジションなのに… もったいないです。
脚本に セス・ローゲンの名前があったので、ほぼ納得の B級コメディ。 『SUPER 8(2011)』っぽい部分は ぎりぎりセーフなのかな(笑)
気になる俳優さんがいれば観てもいいかも、程度の作品です。
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