ペコロスの母に会いに行くのレビュー・感想・評価
全8件を表示
忘れていく記憶の中で最後まで残るものは何だろう
漫画既読
長崎いいなあ
家にいても心配、心配通り越して苛立ちを覚える母でも、
いなくなったらなったで物悲しいなあ。
施設に入ったあとの家の静かさが寂しい。
母は家に帰れたのかなあ。
それすらも忘れてしまうんだろうか。
はるかに昔のことを鮮明に思い出すなんてね。
脳ってすごい。きっと今までの記憶って脳のどこかにあるんだろうなあ。
長崎に行きたくなった。
家の駐車場でもよく周りを確認する。
不用品を集めたり、汚したものを隠したら認知症の可能性がある。
漫画のが面白かった。
22.12.14 レンタル
バラエティーに富んだキャスト陣
最後の眼鏡橋の感動の頂点で思わず泣きそうになった。それはともかく主演の二人の演技も良かったが、とにかくサブキャストの選任が素晴らしい。でもどうやってこれだけバラエティな俳優達を集められたのか不思議だ。(私にとっては)「彼のオートバイ、彼女の島」以来の原田貴和子、しかも妹の原田知世との共演だ、テレビドラマ「7人の孫」に出ていた島かおり、歌声酒場の客に作家の志茂田景樹、イラン難民のサヘル・ローズ、金八先生に出ていた直江喜一、冒頭のシーンで女学生の歌唱指導していた宇崎竜童、エンディングに流れる歌は一青窈だ。
認知症ものはいつも切ない。 人に歴史ありとはいうものの、戦争や高度...
認知症ものはいつも切ない。
人に歴史ありとはいうものの、戦争や高度経済成長などの激動の時代をを経験した人達は、平成を生きた自分たちよりも昔の記憶や思いが強いんじゃないかなという気がした。
絶対的な存在である親が壊れていく様を受け止めて辛抱強く優しく接することができるか自信がない。
ちょっとだけ救われたのは、最後、幻覚を見て幸せそうに笑う母に対して、「認知症も悪いばかりじゃない」みたいに言っていたのが、なるほどそういう捉え方もあるかと思えたこと。
暗いよー
なんとなく漫画の存在はしっていましたが…
コミカルさをだそうとしてたようですが全然笑えるシーンがなかった
暗い気分…
客商売の職場で、認知症の人が徘徊?のような形で来て家族が迎えにきたのをみたことがあるのを思い出しました…
社会問題を上手に物語・映画にするのはすごいと思ったけど、
みてて楽しいと思える部分がひとつもなかった
身近な問題なので余計にそうなのかも…
こういう重い問題を、あの作者さんのまるいかんじの絵柄の漫画でみるから
まだ暗さが軽減されてよかったんじゃないかな、と思いました
可愛い母に愛に行く。
キネ旬邦画作品1位になったので特集上映された。ラッキー!
ぺコロスとは何ぞやと思ったら、主人公の頭のことだったのね。
岩松了はさすがの演技力で飄々と息子を演じ、母親であるみつえ
を演じた赤木春恵ときたら、まぁ可愛いこと可愛いこと!
多くは認知症である母親の介護に重点を置いた作品でありながら、
所々に愛嬌のある笑い、日常の可笑を存分に取り入れた愛情作品。
取り立てて大きな渦波はないものの、介護というテーマと長崎の
風情と人情をコミカルに綴る、漫画独特の表現方法が活きている。
冒頭で、主人公の岡野さんが描くぺコロスと母の日常が出てくるが、
この絵を見て「まぁ、愛らしい」と思わない人はまずいないだろう。
身内を可愛く描けるのは、本人が愛情溢れる人物だからである。
なぜ離婚したのかは分からないが、ぺコロスも息子も実に温かい。
実際に介護を経験している方から見れば、なんて生温い!と思う
場面もあるだろうが、いやいや、よく観ていくと…結構辛辣である。
介護生活がいかに大変かは、これでもかと画面から伝わってくる。
その大変さをユーモアで巧く包んで生きる糧にしているのがいい。
認知症の母親も前向きなら、息子も孫もどこまでも前向きである。
振り返る過去も辛い出来事から懐かしい出来事まで悲喜こもごも、
それを切なくも楽しく思い返せるということが成長の証なのだ。
なんだかもう、極楽湯に浸かりながら説教されている気分である。
ハゲ三昧か^^;と思わせるオヤジたちの共演、仰々しい笑いもあり、
何やってるんだよ、この演出は。なんて思わせるシーンまである。
素晴らしい映画というより「そこそこの映画」なところも、またいい。
過去のファンタジーと現実の狭間で豊かに生きることができたら、
確かにボケることも悪いことばかりじゃないのかもしれない。
だけど、そんな風に思える主人公が、そう思わせるこの演出が、
母に「会いに行く」ことを「愛に行く」ことに変換して見せているのだ。
鑑賞中、まったく涙が出なかったが(予想外)
エンディングのラスト、ご本人と母親がおでこを合わせる姿で爆涙。
(原田姉妹、加瀬くんもよかった。そう、生きとかんば!何が何でも)
認知症とハゲと親子愛(三世代)の涙と笑いあふれる作品
長崎在住の漫画家、岡野雄一さんのエッセイの実話をもとにした作品。長崎の街を舞台に、認知症の母親と息子、孫、周りの人々とのふれ合いを描いた笑いと涙に溢れる作品。
・主演の赤木春恵さんは89才での映画初主演はギネス最高齢記録だとか。
・85才で10年ぶりのメガホンをとられた監督の森崎東さんもベテランの巧さが光る。
・ハゲ頭化した主演の岩松了さんの演技(竹中直人さんとのハゲ増し合い?)も良かった。
・一青窈さんの主題歌「霞道(かすみじ)」も作品に合っていていい感じに盛り上げていた。
・坂だらけの長崎の街並みや地元のランタン祭りを上手く行かしたシーンの使い方も良かった。
認知症をテーマにしながら暗くならないのは全体のシナリオや台詞、出演者の個性や演技もさることながら、「ハゲ押し」が一躍買っていたと思われる。人間には誰でも欠点や劣っている部分はある。ハゲもしかり。それをあえてさらけ出すことで、その人なりの個性が発揮されたり、周りからの理解を得られたりする。竹中さん演じる外国帰りのカミングアウトはまさにそう。
認知症も病気というより、人の生き様や個性として捉えれば関わり方も変わってくる?昔はボケ、今は認知症、いずれも同じものだから。
心配な人に見てほしい
もっとすごく泣ける映画だと思っていたので、全然泣けなくて期待外れだった。うちの祖母の方がボケっぷりは面白いので、そんなに面白くなかった。老人がボケてる映画はそれほどみたいテーマではなかった。
しかし映画が面白くないわけでも出来が悪いわけなく、むしろすごく誠実な作りのいい映画だった。それに、老人介護や痴呆の問題を身近に感じることができて、心配をしている人に見てもらえば安心できるのではないだろうか。
全8件を表示