ペコロスの母に会いに行くのレビュー・感想・評価
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老いてゆく
誰もが通る道…
親の介護や自分自身の老後の事。
ある日突然気づく。
あれ?
今までと違う…何かがおかしい…もしや…
現状を目の当たりにし戸惑うのは当たり前。
グループホームに入所させるって後ろめたい気持ちもあるけれどお互いの為と割り切る事も大切な決断。
日に日に認知症が進む中で母は過去と現在の記憶の中をを彷徨う。
幼い日の思い出や辛かった日々…
そして息子を認識出来なくなる日が来る。
かなりショックな事だと思う。
忘れられる絶望感。
いつかこんな日が来ることを知っただけでも気持ちが楽になる。
母に精一杯の親孝行を。
息子の視点から描いている作品。
同じ境遇の仲間って大切だなぁと感じた。
1人で抱えずに何でも話せる環境作りって重要。
禿げ仲間ってのが笑える。
ハゲネタを押しまくる(笑)
が、原作に近い作りでアニメも挟んでくるし、何しろキャストが似ている(笑)
大変な介護をやんわりと描いて、無事に施設へと入所出来る流れは、現代社会では理想形ではなかろうか?
痴呆のお年寄りが外出し徘徊すれば危険は多いから、都会では在宅介護など不可能に近い。
ともすれば虐待となるような痴呆老人の介護を面白く描いている。
オレオレ詐欺の電話は面白かったし(笑)
同じくボケてる親戚を忘れてお茶をすするのにも笑ってしまった。
だから、本当に何も分からなくなる前に介護はプロに任せるのが良いと思う。
映画では楽しく美しく終わるが、そうでない結果も多いから、ファンタジーととられるかもしれない。
が、観客として観るならここまで
が良い。
リアルなだけの痴呆老人の介護物語では見る人が限られるし、救われないから。
暗いよー
なんとなく漫画の存在はしっていましたが…
コミカルさをだそうとしてたようですが全然笑えるシーンがなかった
暗い気分…
客商売の職場で、認知症の人が徘徊?のような形で来て家族が迎えにきたのをみたことがあるのを思い出しました…
社会問題を上手に物語・映画にするのはすごいと思ったけど、
みてて楽しいと思える部分がひとつもなかった
身近な問題なので余計にそうなのかも…
こういう重い問題を、あの作者さんのまるいかんじの絵柄の漫画でみるから
まだ暗さが軽減されてよかったんじゃないかな、と思いました
「ペコロスの母に・・」を観て
自費出版の漫画が原作というのも驚きだ。内容は涙ぐむ場面が何度も・・認知症の母親を介護する家族のストーリー。長崎が舞台で九州弁の良さと、原爆の落とされた過去が今に繋がっている。認知症は昔の大事な過去の思い出に生きるということかも知れない。きっとそうなのだろう・・
心がほっこりしました。
原作の本を読んで、心がほっこりして、みつえおばあちゃんも可愛くて、映画化されると知って、嬉しかったです☆
映画も心がほっこり、泣ける映画です!
最後のランタンバックに写真撮影は涙が止まらなかったです。
ボケることも悪かことなかかもしれん。
心に響きました☆
丁寧に作られてはいるが若干間延び感あり
決して泣かせようと作ってないと思うが,劇場には笑いと鼻すすりの音が.原田知世さんは原作にはない?(自費出版版にあるのかも)役で,一瞬で出演終わりかと思ったらあとで回収されてた.若干間延び感あり.
しあわせの映画体験
認知症の母の見ている「夢」と主人公の現実の境界が徐々に消えていくように感じさせる編集。二つの世界が一つに溶け合っていくのを目の当たりにするという、まさに映画の醍醐味を味わう。
笑って、泣いて、映画を観ることの幸福感に満ちた経験をすることができた。こういう邦画ならいくらでも観たい。日本映画もいいもだと思った。
ボケるのもそんなに悪い事じゃないかもしれない
優しい映画だった。出て来る人みんな良い人で実際こんなに上手くは行かないのかもしれないけど、悲観的にならずに寄り添って笑って前に進むというのは正解じゃないかと思う。将来の心構えとして観るのに良いかもしれない。ボケて可笑しくなった思うのではなく、過去に遡って過去を生きているという見せ方が大好きだった。竹中直人の意味のないくだりが面白かった。
優しい映画^^
ボケてしまったお年寄りでも、心の中は、瑞々しい青春、誰の物でもない、その人だけのたった一つの美しい人生の思い出に満ちている。
お年寄りを大事にするという事は、そういう目に見えない、心を大事にする事なのかもしれない。
皆、自分の母に会いに行く
重度の認知症の老いた母と団塊世代の息子の親子愛を描き、2013年キネマ旬報日本映画第1位他多くの賞に輝いた秀作。
テーマは認知症、介護、老い、生死。
監督は名匠・森崎東。
それだけ聞くと何だか敷居が高そうにも思えるが、温かなユーモアとしんみりした感動を絶妙に織り交ぜ、誰もがすんなり見れる作りになっている。
60過ぎて漫画家デビューした原作者の実体験。
なので、一つ一つのエピソードがとても身近に感じる。母が汚れたパンツを家のあちこちに隠すエピソードなんてまさに実体験の表れ。
笑わせる所はとことん笑わせ(かなり笑える)、泣かせの場面は目頭を熱くさせ、森崎東のメリハリ利かせた演出が見事。
舞台の長崎の風情と方言、一青窈の主題歌も心地良い。
長いキャリアを誇る赤木春恵は、本作で映画初主演。“世界最高齢で映画に初主演した女優”としてギネスブックに認定。
お茶目でユーモラスで愛らしく、歳と人生経験を積み重ねてきた決して誰にも真似出来ない名演を披露。
堂々たる主演女優!
息子役の岩松了は、見事なハゲ頭!(笑)
冴えないサラリーマン兼売れない漫画家兼自称ミュージシャンという、風来坊のような憎めない親近感が沸く。
ちなみにタイトルの“ペコロス”とはタマネギの事。タマネギのようなハゲ頭の意味。
このハゲ頭が、母と息子の交流を温かくする。
亡き夫は加瀬亮、原田貴和子&原田知世の姉妹共演、老人ホームの面々は個性派揃い。
竹中直人は「トリック」の矢部ネタで笑わせる。
認知症が悪化していく母は、記憶の中の過去を徘徊する。
母の過去は、幸せだったとは言い難い。
酒豪で神経症だった亡き夫、貧乏暮らし、ピカドンの後遺症で死んだ友人…。
何故こうも辛い、悲しい過去を思い出す?
そうではないからだ。
皆、愛した大切な人、大切な思い出。
記憶が失われても心の奥底に覚えている。
今も愛する大切な人たちに囲まれている。
息子はうだつが上がらないかもしれないが、母を思う愛情はひとしお。
孫も面倒見てくれる。
老人ホームの従業員たちも温かい人たちばかり。
先日見た「桃さんのしあわせ」のレビューでも書いたが、こういうのって理想的過ぎかもしれない。
しかし、温かい親子愛、絆、交流が胸に染み入り、こうありたいと思ってしまうのだ。
私事だが、今母親が卵巣癌の治療で入退院を繰り返しており、色々思いながら見た。
尚、母の治療は回復方向に進んでます。
母を思い出しました…
母が末期癌で脳に転移し、モルヒネを打つ様になり、全く似た症状で、もう涙なくしては見れませんでした(T ^ T)
こんなに泣いたのは、久々で…なんだか母にあった気がします\(//∇//)\
赤木春恵さんが、本当に本当に素晴らしい演技で、最高の女優だと思います…
心が、母にありがとうと言っていました。
是非是非、騙されたと思って見て下さい(^^;;
母の気持ちがわかる最高傑作です\(^o^)/
原田姉妹の共演に感涙
ユーモアに富んでペーソス溢れる傑作。
原田貴和子・知世姉妹の共演に感慨ひとしお。
痴呆老人の介護生活は過酷なものだが、原作者が実体験を漫画化したものが原作たがら、痴呆老人あるある的なコメディーでありながら、愛情に溢れた家族物語になっている。
母親が自分を息子だと分からなくなった時の悲しさが、大げさでなくひしひしと伝わってくる。
母の若い頃の回想がシリアスに織り込まれる手法が、よい。
そんな時代もあったねと……
キネマ旬報ベスト10特集として
近所の映画館で演っていた作品。
なんでも2013年キネマ旬報ベスト10で
邦画第1位に選出されたそうな。
実は某誌があんまり好きじゃない自分だが、
劇場の端々でこの不可思議なタイトル
を聞いたり、好きなレビュアーさんが
高評価を付けたりしてたので
なんだか気になっていた作品。
* * *
白状すると、僕の場合、
開巻20分ほどは少しガマンが必要だった。
認知症で仕方無いとは分かっていても、
周囲に色々と迷惑をかけまくるあの
お婆ちゃんに結構イライラしてしまった訳で。
お客さんのほとんどはクスクス笑っていたので、
僕の器が小さいだけかしら。いやはや。
けれど、次から次に繰り出される
ユーモラスなシーンの数々に笑う内、
だんだんと彼女が可愛らしく見えてくる。
彼女の抱えた過去が見えてくると、
ますます彼女が好きになってくる。
* * *
彼女の話は後に回そう。
その他のキャラもみんな魅力的だった。
仕事はテキトーでエロ話にも弱い主人公の
ペコロスさん(呼び易いのでそう呼ぶ)の
気の抜け加減に笑って癒される。
どげんかなる~~♪のポジティブシンキング。
ペコロスさんの息子や親戚、友人たちも
ひとクセあるけど親近感の湧く人々ばかり。
この映画、主役だけでなく、その他脇役にも
しっかり目を向けていて、1人もおろそかに
扱っていない点が好印象。
例えば、介護施設の若い職員さんは
最初と最後では随分成長してるし、
温水洋一は介護への先入観が変わっていくし、
竹中直人は後半でアレを取っ払う(笑)。
誰も彼もが主人公達と共に心境が変化
していて、1人も記号的に扱われていない。
これって、作り手がこの映画まるまるに
愛情を注いでないと出来ない芸当だと思う。
* * *
しじゅう笑わせてくれるのだけど、決して
現実ばなれしたコメディ映画にはならない
バランス感覚の良さも◎。
それに、
長く生き続けること、それを見届けることの
苦しさや悲しさもちゃんと描かれている。
母親の若き日々を描いたシーンは
悲哀に満ちているし、主人公が病院の
階段で座り込んで落ち込むシーンや、
最後の橋の上での“集合写真”なんて、
もう涙が溢れてきて嗚咽を抑えるので
必死だった。
温かい笑いと涙でいっぱいなのだ、この映画。
その温かさの源は、辛い人生を生きながらも
自分を育ててくれた母への深い感謝なんだろう。
* * *
鞠で遊ぶ妹、遠くへ越した友、酒に溺れた夫。
たとえ見る/聞く/考える力は衰えても、
大事な記憶だけは最後まで残るものらしい。
それが幸せな記憶にせよ、辛い記憶にせよ。
波止場でのエピソード。
子どもの頃の記憶の中で、
両親に聞きたくても聞けない事。
そんな記憶、あなたには無いだろうか?
僕にはいくつかある。
ことさらに親に聞く事はしないけれど、
子どもには隠しておきたい苦しい
出来事も沢山あったろうと思う。
あんなに縮こまってしまった身体の中に、
あんなに多くの哀しみが詰まっている。
しばしば邪険に扱ってしまいがちだが、
父や母は自分より遥かに長い人生を
生き抜いてきたサバイバーな訳で。
その中で子どもが少しでも辛い思いをせずに
済むよう育ててくれた親には感謝しかない訳で。
車椅子のお婆ちゃんと
乳母車の赤ちゃんが出逢うシーン。
これも立場が逆転しただけ、育ててくれた
感謝を返してるだけと思えば気が楽なのかな。
* * *
実際に経験した訳じゃないけれど、介護って
そうそう楽なもんじゃないんだろうと思う。
介護がらみの暗いニュースも沢山伝え聞く。
けど、苦しい事を苦しいと言ってたら、
ますます苦しく思えるだけだし、
ペコロスさんも言う通り、
老いる事が悪い事ばかりとは限らない。
人生の“上澄み”だけが記憶に残るのであれば、
楽しく笑える時だっていっぱいあるはず。
中島みゆきの唄にもあるけれど、
辛い過去を笑い飛ばせる日だって来るはず。
もしもこの映画と同じような立場になった時、
ペコロスさんと同じぐらいにポジティブに
向き合えたらと願う。
<2014.03.08鑑賞>
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.
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余談:
にしてもこの映画のキャストの豪華なこと!
それに、若手からベテランまでみんな活き活きと
演じているように見えて楽しかった!
一番笑わされたのは竹中直人。
頭のことが話題になる度にハッと
息を呑むはやめれ(笑)。
可愛い母に愛に行く。
キネ旬邦画作品1位になったので特集上映された。ラッキー!
ぺコロスとは何ぞやと思ったら、主人公の頭のことだったのね。
岩松了はさすがの演技力で飄々と息子を演じ、母親であるみつえ
を演じた赤木春恵ときたら、まぁ可愛いこと可愛いこと!
多くは認知症である母親の介護に重点を置いた作品でありながら、
所々に愛嬌のある笑い、日常の可笑を存分に取り入れた愛情作品。
取り立てて大きな渦波はないものの、介護というテーマと長崎の
風情と人情をコミカルに綴る、漫画独特の表現方法が活きている。
冒頭で、主人公の岡野さんが描くぺコロスと母の日常が出てくるが、
この絵を見て「まぁ、愛らしい」と思わない人はまずいないだろう。
身内を可愛く描けるのは、本人が愛情溢れる人物だからである。
なぜ離婚したのかは分からないが、ぺコロスも息子も実に温かい。
実際に介護を経験している方から見れば、なんて生温い!と思う
場面もあるだろうが、いやいや、よく観ていくと…結構辛辣である。
介護生活がいかに大変かは、これでもかと画面から伝わってくる。
その大変さをユーモアで巧く包んで生きる糧にしているのがいい。
認知症の母親も前向きなら、息子も孫もどこまでも前向きである。
振り返る過去も辛い出来事から懐かしい出来事まで悲喜こもごも、
それを切なくも楽しく思い返せるということが成長の証なのだ。
なんだかもう、極楽湯に浸かりながら説教されている気分である。
ハゲ三昧か^^;と思わせるオヤジたちの共演、仰々しい笑いもあり、
何やってるんだよ、この演出は。なんて思わせるシーンまである。
素晴らしい映画というより「そこそこの映画」なところも、またいい。
過去のファンタジーと現実の狭間で豊かに生きることができたら、
確かにボケることも悪いことばかりじゃないのかもしれない。
だけど、そんな風に思える主人公が、そう思わせるこの演出が、
母に「会いに行く」ことを「愛に行く」ことに変換して見せているのだ。
鑑賞中、まったく涙が出なかったが(予想外)
エンディングのラスト、ご本人と母親がおでこを合わせる姿で爆涙。
(原田姉妹、加瀬くんもよかった。そう、生きとかんば!何が何でも)
ボケて、見えた先に
森崎東監督と言えば「重喜劇」。
「男はつらいよ フーテンの寅」
「釣りバカ日誌スペシャル」
の2作品で見せた人情喜劇シリーズへの「喜劇」に対しての「重いテーマ」過重。
今作も「認知症」の母って重いテーマに喜劇を加味して、しかもほろりとさせる。
認知症の家族を持った経験があると、「辛い体験」として思い出し、眼を覆いたくなる場面も幾つかあった。
舞台は「長崎」。
原爆の話が出るのかな?
と思ったがやはり出た。
それにしてもハゲの奇跡は面白い。
ペコロスのハゲ具合と言い、無理した竹中直人の無茶ヅラ具合。
そして、カツラと言う殻を脱いで、自然体の中で見せるホロリとさせる笑い。
そう言えば何処かの本屋で
「認知症の老人は何を見ているか」
ってタイトルを観たが、
ペコロスの母は幼少期の兄弟の姿や結婚後の旦那との辛い思い出、そして原爆に遇って赤線に身を投じて原爆症で死んだ幼馴染みへの涙。
クライマックス、長崎ランタンフェスタで徘徊しながら、眼鏡橋の上で死んだ幼い妹や旦那や幼馴染みとの“再会”。
ペコロスの母は悲しみの中から綺麗な思い出を見ていたのだ。
正直、泣いた…ボロボロに泣いた。
その幻を楽しむ母を孫は写真に写す…無論、母以外何も写っていない。
そしてペコロスは言う
「ボケるこつは悪かこつばかりじゃなかぞ」
日本最年長主演女優・赤木春恵さんに脱帽。
ソ連の満州侵攻で地獄を見ながらも今日まで女優を続ける姿。
大作映画でスゴいと想うだけの感想が残って流されていく映画より、
小作でも笑って泣いて、そんな映画の方が後々、じわじわ来る…私はクライマックスを思い出す度、本気で泣いてしまう
認知症とハゲと親子愛(三世代)の涙と笑いあふれる作品
長崎在住の漫画家、岡野雄一さんのエッセイの実話をもとにした作品。長崎の街を舞台に、認知症の母親と息子、孫、周りの人々とのふれ合いを描いた笑いと涙に溢れる作品。
・主演の赤木春恵さんは89才での映画初主演はギネス最高齢記録だとか。
・85才で10年ぶりのメガホンをとられた監督の森崎東さんもベテランの巧さが光る。
・ハゲ頭化した主演の岩松了さんの演技(竹中直人さんとのハゲ増し合い?)も良かった。
・一青窈さんの主題歌「霞道(かすみじ)」も作品に合っていていい感じに盛り上げていた。
・坂だらけの長崎の街並みや地元のランタン祭りを上手く行かしたシーンの使い方も良かった。
認知症をテーマにしながら暗くならないのは全体のシナリオや台詞、出演者の個性や演技もさることながら、「ハゲ押し」が一躍買っていたと思われる。人間には誰でも欠点や劣っている部分はある。ハゲもしかり。それをあえてさらけ出すことで、その人なりの個性が発揮されたり、周りからの理解を得られたりする。竹中さん演じる外国帰りのカミングアウトはまさにそう。
認知症も病気というより、人の生き様や個性として捉えれば関わり方も変わってくる?昔はボケ、今は認知症、いずれも同じものだから。
こんな風にできたら
認知症の介護と聞けば、なんか重苦しいイメージですが、登場人物がみな個性的で明るいキャラ。
こんな風に、介護することができたらいいのにと思います。
個人的には原田姉妹を見れたことも嬉しかったです。
笑えて泣けて、無性に母に会いたくなる
身内に同じような経験をしてる者としては、鑑賞するの気が重いかな~と少し躊躇したけど、思い切ってみて正解!
ベタに泣かせようともっていくようなイヤな展開もなく、楽しく笑い飛ばせるような、でもホロリと心にくる喜劇介護映画だった。
ペコロス演じる岩松さんがなんともキュートなおじさんで、その母を演じる赤木さんもその土地に息づいている普通のおばあちゃんの感じがにじみ出ていて、とても良い。
母の若い頃の演じた原田貴和子さん、久しぶりに見たけど良かったな。母親って逞しいイメージもあるけど、心弱いところもあるよな、って感じがとてもよくでていて。
それに原田姉妹が揃って出演されてたのも嬉しい
(エンドロールで 知世さんが「愛情出演」となっていたのにニンマリした)
岩松、竹中、温水さんの○○トリオもいい味だしてる。
なかなか豪華キャストが揃っている作品だと思うのだが、その割に上映規模が小さいのが本当に残念。
既に介護を経験された方、今その中にいる方、これから生じるかもしれない方、どんな方にも可能性はあり得る事だと思うから、ぜひ色んな方に見て、感じて、楽しんでもらいたい一本です
全51件中、21~40件目を表示