ペコロスの母に会いに行くのレビュー・感想・評価
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「本当は弱いのにね…」 赤木春恵さんの名演技に笑って泣いて
7月に死去した森崎東監督の遺作となったのが、2013年に公開された今作だ。
森崎監督の故郷・長崎で撮影されたが、テーマとなったのが「認知症」。
岡野雄一の介護日誌コミックが原作となっているが、この原作がそもそも重いトーンではないこともあって、実に軽快に、それでいて非常に丁寧に作りこまれている。
そして何よりも、赤木春恵さんの名演技なくしては、成立しない。
長崎市内の現場で話を聞いたとき、「テレビドラマのイメージが強くて、きつい姑役ばかり。本当は弱いのにね…」と明かしてくれた時の、澄んだ眼差しが忘れられない。
決して誇張なく、笑わせられた後にはホロっとさせられて、誰と見ても楽しめる素晴らしい作品。
忘れていく記憶の中で最後まで残るものは何だろう
漫画既読
長崎いいなあ
家にいても心配、心配通り越して苛立ちを覚える母でも、
いなくなったらなったで物悲しいなあ。
施設に入ったあとの家の静かさが寂しい。
母は家に帰れたのかなあ。
それすらも忘れてしまうんだろうか。
はるかに昔のことを鮮明に思い出すなんてね。
脳ってすごい。きっと今までの記憶って脳のどこかにあるんだろうなあ。
長崎に行きたくなった。
家の駐車場でもよく周りを確認する。
不用品を集めたり、汚したものを隠したら認知症の可能性がある。
漫画のが面白かった。
22.12.14 レンタル
年を取れば同じようなもの
主人公は売れない漫画家であだ名がペコロス、母親が高齢でボケが始まり、仕方なく高齢者施設に入れる。
主人公の幼い日々の思い出、母親の時々甦る記憶などで、二人の人生を面白おかしく描いていく。
上から目線の笑いではなく、あるある笑い。
赤木春恵。88歳にして映画初主演。あっぱれな、女優人生!
「ペコロス」は玉ねぎの意で、原作者の剥げた頭が似てることから。
赤木春恵さん88歳にして映画初主演。そして遺作。
漸く観ました。
認知が進む母との関係をユーモラスに描いた漫画は、同人からアニメ化、映画化された。介護の大変さの中に、喜びやおかしみを見つける視点に共感する。
若い頃の母を原田 貴和子、その親友を原田知世が演じている。珍しい姉妹共演。他にも、最近は映画館ではご無沙汰のベテラン俳優さんや、ベテラン芸人さんの姿も。
因みに88歳で映画初主演は、ギネスに載ってるらしい。
赤木さんは2018年に94歳で亡くなった。
なんという女優人生。あっぱれ。
バラエティーに富んだキャスト陣
最後の眼鏡橋の感動の頂点で思わず泣きそうになった。それはともかく主演の二人の演技も良かったが、とにかくサブキャストの選任が素晴らしい。でもどうやってこれだけバラエティな俳優達を集められたのか不思議だ。(私にとっては)「彼のオートバイ、彼女の島」以来の原田貴和子、しかも妹の原田知世との共演だ、テレビドラマ「7人の孫」に出ていた島かおり、歌声酒場の客に作家の志茂田景樹、イラン難民のサヘル・ローズ、金八先生に出ていた直江喜一、冒頭のシーンで女学生の歌唱指導していた宇崎竜童、エンディングに流れる歌は一青窈だ。
脇役の配役に難があるのかも……
家族に優しい気持ちになる
タイトルなし(ネタバレ)
認知症ものはいつも切ない。
人に歴史ありとはいうものの、戦争や高度経済成長などの激動の時代をを経験した人達は、平成を生きた自分たちよりも昔の記憶や思いが強いんじゃないかなという気がした。
絶対的な存在である親が壊れていく様を受け止めて辛抱強く優しく接することができるか自信がない。
ちょっとだけ救われたのは、最後、幻覚を見て幸せそうに笑う母に対して、「認知症も悪いばかりじゃない」みたいに言っていたのが、なるほどそういう捉え方もあるかと思えたこと。
幸せな老後
割とふざけてる
【名匠・森崎東監督作を劇場で観れた!どんな状態になっても、母は子供を愛し、心配するのである。】
長崎に原爆が投下されて70年。丁度8月9日にこの作品を観た。
岡野雄一は離婚して息子のまさきを連れて長崎の故郷へ。父親(加瀬亮)は10年前に亡くなり、その事実さえも母親みつえ(赤木)は忘れがちなほど。徘徊もきになるし、なんとかしたいと思ってた矢先にケアマネージャーの勧めでグループホームに入所させた。
みつえの回想シーンと現在の映像が交互に映し出されるのであるが、回想シーンがとても気になる内容だった。戦時中、仲の良かった千恵子と離れ離れになり、彼女は長崎へと引っ越していったのだ。原爆で死んだと思っていたが、彼女は生きていた。つてを頼って夫と探しにいくも、彼女は売春宿の女郎となっていたのだ。それでも手紙を書き続ける光江。売春防止法が成立した後で、彼女が手紙をくれた。しかし、それは千恵子が原爆後遺症で亡くなったあとに同僚が出してくれたものだったのだ・・・
現在の認知症はほのぼのと笑いを交えて描いてあるが、光江の人生で残っているのは素敵な思い出ばかり。家族や周囲の人たちは苦労するのだが、本人の心の中は本当に幸せなのだと伝わってくる。
グループホームに入所してきた本田(竹中直人)の母親。彼もまたヅラネタで勝負してくると予感させるのだが、しらじらしくなくてホッとした(笑)
大変な時代を生きてきた人たち
重すぎず軽すぎず
認知症の母との生活が大変になり、施設に入れる。それまでと、その後の...
母をたずねて三千里のような話の洋画かと思いました。なんと邦画、認知...
母に会いに行きたくなる
僕は日本に住んでいる、家族に離れて違う国に来た。介護の仕事をしたいため、毎日 学校に通っている。このビデオを見た上で本当に母に会いに行きたくなった。子供の時に父が仕事のため一緒に暮らしないから母が一人で僕たちを育っててすごく大変でせつないことだった!
母にありがとうと言いたい僕!
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