俺はまだ本気出してないだけのレビュー・感想・評価
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幸せなら、それでいいじゃない
作品全体を通して、ダメ人間なりに楽しくやってますみたいな空気があるが、
そもそもこの主人公たちは、そんなにダメだろうか?
妻も子どもも親しい友人もいて、衣食住にも困らず…
ダメ人間という割には、ダメな結果がともなっていない。
要は設定が表面的というか、とりあえずニート的なものを主人公にしておけば
今の世間の共感を得られるだろう的な安易な発想で作ったのかな、という印象を受けた。
いずれにせよ、色々モッテル主人公らがダメ人間の代表みたいな顔をするのは違和感がある。
ついでに、フリーターの悲哀との対比でサラリーマンの悲哀を描いているようだが、
サラリーマンの悩みとして描写されているエピソードは、
その人の固有の悩みなだけで、サラリーマンだからこその悩みではなかろう。
色々と作りが甘くないか。
純粋なエンタメとして見ればまた別なのかもしれない。
そんなに立派ななの!?
ゆるい
駄目人間
着飾らない普通の娯楽映画
就職を前にした若者がみるとよいのでは
全体的にはのんびりしていて、けっこう笑える。腹の底からではないけど、クスッと。ほぼニートの生活だけど、見ていてぜんぜん苦じゃない。不思議と幸せな気持ち。
さあこれから社会に出るぞっていう人間がこの映画を見るとシズオさんにとても共感できた。夢と現実っていうところで折り合いをつけるのってとても大変で悩んでるんだけど、いろいろあっていいんだなって思えた。
シズオの周りにいる脇役もとてもいい。この作品に登場するあらゆる人間が、映画を見ている自分のひとつの可能性なのかなって思える。
普通は就職を前にした人間はこういうテーマの作品を敬遠しがちだけど、この作品は見ていてぜんぜん苦痛じゃない。きっとそれはシズオというダメキャラでさえもが周りの人たちにひとりの人間として受け入れられていたからだと思う。就活を前にして不安でいっぱいの俺も別にこんなんでもいいのかなって肩の荷がスッと下りる。
「人生300年」とは意外といいこと言うな~。
コメディタッチの就職難映画のような?
シズオ、本気出すってよ
青野春秋の同名漫画の実写映画化。
まあそれにしても、笑えるタイトルである。何かミスした時、言い訳に出来そうな(笑)
でも、それを地でいってる人物がいる。主人公、大黒シズオだ。
40歳、突然会社を辞めたと思ったら、漫画家になると言い出し…。
絵に書いたようなダメ人間である。これが若者だったらまだしも、40の大人。
朝からTVゲームをし、一応漫画は描くがボツ、ボツ、ボツ…。バイトは失敗ばかり。
家では父親に怒られ、一人娘には金を借り…。
しかも、脳天気というか、楽天家。
こんな大人が近くに居たらドン引きしてしまう。
バイト先の本物店長や合コンの冷めた女の子の反応は至って当然。
一応、自分でも分かってはいる。
だけども、本気って?
やりたい事って?
分かる人は少なくない筈。
まるで自分を見てるようだ…と認めたくはないけど(笑)、不思議とシズオが憎めない。
シズオの他にも冴えない大人が二人。
シズオの幼なじみの宮田と、キャバクラの新人おっさん。
片や家族と冷え切っていて、片や若者に舐められてて…。
そんな彼らと交流を持つ、無愛想な無職の青年・市野沢の存在が温かい。
監督が福田雄一なので、ゆる〜い笑い。
背中を軽く一押しする応援映画のようでもあるけど、見た後特に残りもしない。それが狙い?
堤真一がこれまでの格好いいイメージを覆すダメっぷりで笑わせる。ほとんど素? こういうコメディも出来て、本当に器用。
共演者は個性的な面々ばかり。
宮田役の生瀬勝久、市野沢役の山田孝之は好演。
父・石橋蓮司とのやり取りは笑える。息子のダメっぷりが情けないけど、似た者同士?
濱田岳や福田監督常連俳優は美味しい所や笑える所を抑える。
そして、一人娘役の橋本愛。
可愛い〜。
表情から父への感情は読み取り難いけど…
シズオさん、娘には感謝しなきゃダメですよ。
結局、何が言いたかったのか
分からない自分は何かが足りないんでしょうか。皆さんの高い評価が理解できない。安定至上主義でもなく、チャレンジを促すでもない。
原作を読んでいること前提なのか、大黒の家庭についての説明がないため、鈴子と和解したことに対する感動もゼロ。原作こんななの?
若干のコメディで味付けしただけの残念な大人の残念な人生をひたすら見せられるだけで、ヤマなしオチなしイミなし。見終わった後にこんなに不快な気分になった映画は久々です。
ちなみに当方もだいぶ残念な感じで、順風満帆の人生を歩んでいるわけではありません。
堤真一の本気w
軽い気持ちで観にいった本作。
橋本愛見たいなってのが半分ぐらいの理由。
しかし意外と言っては失礼だが楽しめた。
原作は1巻読んだくらいだったが映画は別物と思っていたので特に違和感なし。邦画コメディにありがちな無理な痛々しく笑わせる方向はなくナチュラルにゆるいムードが良い感じ。その理由は堤真一の存在にある気がした。
無駄に豪華と言われてる脇役勢だが山田孝之の存在感がよかったな。橋本愛は話題作りとしての起用以上のものは無い気がしたけど 笑顔ばかりで可愛かったし体のラインがわかる服装が何だがエロティックだった。
期待値が初めから低かった分、ひろいものって感じです。
俺はまだ本気出してないだけ
マイルドな仕上がり
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