「傑作」ヒドゥン・フェイス kuさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作
最初は正直退屈なのですが、新たな女が信実に近づき始めるところから物語はぐっと面白くなってきました。
一切失速なしのクライマックス、ラスト、全体を通しての話の緩急の付け方も巧く、あっという間に感じました。
ただ女性目線で考えると少し悲しい内容かなと思います。
悪いのは明らかに男であり、その男を試すことで罰せられる女ですが、その罰はちょっと重すぎるような。
そして罰せられた女は男を罰することはせず、それどころか救いに繋がるような手掛かりを残しています。
閉じ込められるべきは男であったのに、このまままた同じことを繰り返すだろうと感じさせるようなラストは、とても悲しく虚しくなりました。
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