「ピアノと虐待。その行く末は?」ビンゴ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ピアノと虐待。その行く末は?
手錠を掛けられ、25マスの席に座らされた受刑者たち。「救いを与えられる」という看守の言葉もビンゴすれば免れるのか、それとも即死刑執行なのかはわからない序盤。番号が選ばれていくが、なかなかビンゴにならない。裏で操作してる?と囚人たちは気づき始める。
20回目。どの数字が選ばれてもどこかがビンゴになるとき。ダブルで25人中9人が即執行になったが、これで終わらない。次は4x4の16マスに集められた・・・そして3x3、2x2・・・
被害者家族、加害者家族など、囚人たちが「最後に会いたいのは誰か?」と問われ、集められた関係者。自分の家族を選ぶ者もいれば、謝罪の意味で被害者遺族を選ぶ死刑囚もいた。その関係者が別室にて投票し、死刑執行したい人物を選んでいくという形なのだ。救済の意図があっても、他人が投票してしまえばそれで終わり・・・過酷なゲーム。
中には殺人を犯してない囚人もいるし、無差別に人を殺した者もいる。罪の重さに差はあるけれど、25人は皆死刑が決まってる。更生目的で・・・と担当官は言うが、執行を免れる者は一人か二人。更生ってどんな意味があるんだ?
死刑制度の是非を問うようなストーリーではないし、冤罪について問題提起しているわけでもない。どちらかというと、、人が人を裁くことの意味を考えるきっかけを与えてくれる内容だと思う。関係者たちも担当官も結局は殺人だ!と嘆いていた人もいた。しかもゲーム感覚で。俺だったら最初に逃げ出してしまうわ!
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