舟を編むのレビュー・感想・評価
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変人が偏屈な作業を続けるだけの話。
人付き合いがすごく下手な主人公が、辞書の編纂を天職と感じる話です。
残念ながら、変人を演じる松田龍平の演技に感情を移入できなかった時点で、私には「ムリ・ムリ・ムリ」でした。
きっと辞書編纂って、大変なんでしょう。
この映画で触れられているのはその「大変さの何分の一」にも満たないことだろうと思います。
しかし、それならそれで、もっと感情移入をやりやすい主人公のキャラを建てて貰いたかったです。
変人が偏屈な作業を続ける話。
そういえば中国の故事にもありますね。「愚公、山を移す」ってのが。
そういうのに感動できる人にはお勧めですが、私にはとてもムリでした。
松田龍平の表情の抑えた演技
コミュ障害気味で言語が大好きな若者が、辞書編集の仕事について、辞書を完成させるまでの物語。
性格が対照的な先輩、指導役の先生、退職するベテラン編集者、下宿先の女性との恋をからめて、15年間の月日の果てに完成するまでを描く。
主人公の性格通り、静かな物語でも、辞書作成に人生をかける熱い思いは伝わってくる。全体的にコントラストの効いた暗めのトーン。松田龍平は表情の動きが少ないながらも存在感あり。
地道な作業。
辞書をつくる事がこんなに時間が掛かるとは思わなかった。 ひとつ。ひとつの作業に手間が掛かる。気の遠くなる作業。携わる人は根気がないと難しいですね。
今はスマホで検索できるから辞書を引くことは無くなったけど。
松田龍平の言葉少ない役柄がこの昨品に合っていた。ちゃんと想いがあるのに言葉に出せない人。
辞書が完成し発売されてよかった。
何かに打ち込むということ
世の中には、なんでも器用にそつなくこなす人と、ある特定の分野だけに特異な能力を発揮するが、他分野では平均以下、という人と2種類がいる。これは、能力差ではなく興味の幅が広いか狭いかの違いではないか、と最近思う。限られた集中力を分散させるか、ひと所に集中させるかによって、結果が変わってくるのだ。
本作品のまじめさんは、まさしく後者の人間だ。彼は、文字で書かれたことばにだけ強い興味を示し、その仕事に打ち込んだ。作中で、彼が人の悪口を言ったりする場面は一つもなかった。それが彼の信念だから、というより、人より抜きんでたいという欲求には一切興味がなかったから、そこに注ぐ注意力の一切はことばに向けていたのだろう。結果として、彼は誠実で謙虚な人間として描かれている。出世欲からの仕事人間ではなく、仕事そのものに打ち込む仕事人間が格好良いと思うのは、このようなカラクリからではないかと思う。
静かな空気感
よかった。
すごく静かで地味で、どんでん返しも盛り上がりもない。
この物語を映画化するってある意味すごい!びっくり!
でも、でも、なんかよかった。
長い年月をかけ辞書編纂作業に打ち込んでいく(憑りつかれる?)
静かでひたむきな映画。
ひたむきさって心を打つ。
あまり知られてない辞書作りの世界が分かる!言葉の世界の深さ
真面目で内向的なまじめさんが辞書作りを通して、言葉の世界の奥深さを知り、周りと共に成長していくお話です。
辞書作りに関してあまり知識がなかったので、見てて面白い世界でした!
色々と苦労のある世界なんだなと思いました!
無数にある言葉の海から人は日々言葉を選んでいきます。
言葉を使って行動することの大切さを学びました!
辞書編集部という新しい世界に触れてみたい方、コミュニケーションに悩まれている方にオススメの作品です!
新しい辞書を作るお話。どんでん返しや伏線回収はありませんが、静かな...
新しい辞書を作るお話。どんでん返しや伏線回収はありませんが、静かな空気感が最高に心地良い映画でした。オダギリジョーがめちゃくちゃ良い。久しぶりに辞書を見たくなりました。
右という言葉をどう説明するか
仕事に向き合う人々の姿に心が打たれました
辞書を作る人々とその周りの人々の熱さや暖かさに胸が打たれました。言葉で伝えられること、言葉以外で伝えられること、伝え方には様々な手段がありますが、大切な人々に想いを伝えたくなる愛溢れる映画でした。仕事に対する姿勢もすごく素敵だなと思いました。原作の三浦しをんさんも石井監督もすごい。本でも読んでみようと思います。
辞書というもの
テーマがいい。辞書の大切さが分かった。どうやって作ってるかなんて考えもしなかった。用例採集とか、校閲とか、紙質とか、表紙とか、当たり前だけど作ってるひとがいるわけで。でもよく読むと面白かったりするんだよな。右、の解説はなるほどと思わず唸ってしまった。適材適所ってこういうことだな、と。黒木華にはもう少し辞書作りに向いてる感を出して欲しかったけど。
出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描...
出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。
【”気真面目に、仕事をする事の大切さ。”本好きには堪らない、辞書が出来るまでの累々として丁寧に仕事をする過程を丁寧に描く秀作。辞書編集部の美術の素晴らしさにも垂涎した作品である。】
・今作は、勿論、辞書「大渡海」を編纂する編集部の面々の素晴らしさが物語を支えている。
・馬締演じる松田龍平始め、監修松本演じる加藤剛(お元気そうな姿が胸を突く・・。)、編集者・西岡(オダギリジョーが珍しく楽し気に演じている。)、そして宮崎あおい演じる不思議な美女、林香具矢。
・この映画はストーリーも面白いし、各々のキャラクター設定も秀逸で、三浦しをんさんの原作の魅力を更に増して映像化した石井裕也監督の辣腕に感服した作品である。
<2013年4月20日 劇場にて鑑賞>
<この映画のパンフレット(128頁あります。)はとても良い出来で、今でも時折読み返します・・。>
松田はマジメが鉄板
地味な内容でしたが、面白い内容でした。
企画から発売まで20年はかかる国語辞典の裏舞台を、
馬締光也(松田)を中心に大河ドラマのように仕上がってました。
馬締は「大学院で言語学専攻」で、
最初営業に配属って、どう見ても配置ミス。
辞書を作るために生まれた男、にしか見えないのは、
若干ファンタジー。
ラブレターの件も、時代を逆行したファンタジー。
かなり笑ったけど。(戦国武将かよ!のトコね)
登場人物が少ない分、それぞれの個性が際立っており、
初めは辞書製作にネガティブな面々も、
西岡(オダギリ)が次第に馬締に協力的になったり、
岸辺(黒木)も段段辞書製作にハマっていくのが楽しい。
あと、やっぱり宮崎あおいは別格。
彼女は料理作る役が多い気がするが、実際も料理上手そう。
まっすぐに進む強さ
何で観たのだったろうか。
正確に話せなくて申し訳ないが、この映画はよかった。
静かな映画だが、まっすぐに進む強さが、押し付けがましくなく感じられる。
松田さん、宮崎さん、見事。
原作の三浦さんも、それを絵にした石井監督も、皆すごい。
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