「淡々と流れるようなストーリー。」舟を編む 佐伯さんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と流れるようなストーリー。
原作未読。
あまり期待していなかったのですが、ほんのりと笑わされじんわり泣かされ予想を裏切られました。
松田龍平演じる馬締くんの、不器用で真っ直ぐなところがとっても可愛かったです。
大家のおばあちゃんに「言葉を扱う仕事してんだから、喋んなきゃ!」と言われて、勇気を出して西岡とコミュニケーションを取ろうとしたり、
(気持ちを伝えるなら)手紙がいいんじゃない?と言われて、果たし状のような恋文を書く馬締くん。見ててニヤニヤしてしまいました。
どもりながら話すときの、なんとも言えない手の動きも、何だかリアルですごく良かった。
脇を固める加藤剛さん、小林薫さんの名演技が光っていました。
加藤剛さんの「言葉の意味を知りたいと思うのは、その人の発言の意味を正確に知りたいと思うこと。それは、その人と繋がりたいということ」(詳細失念)という台詞が強く印象に残っています。
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