「緻密かつ複雑なのに納得してしまう」クラウド アトラス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
緻密かつ複雑なのに納得してしまう
172分という長さなので、なかなか手をつけずにいたが、ちょっと見だしたら止まらない。
オムニバス形式だと思っていたら、いくつもの物語が、同時並行で進んでいく。しかも、1849年から2321年まで6つの時代のエピソードが、時空を超えてつながっていく。時代物、サスペンス、コメディ、SFのバラエティに富んでいて、一つひとつの物語がそれぞれ面白い。
登場人物の関連は、緻密かつ複雑で半分くらいしか理解できないが、トム・ハンクスとヒューゴ・ウィーヴィングはしっかりと識別できるので、1回目でもそう困らない。
輪廻転生に対しては否定的な考えを持っているが、そうであっても、もう一度見直したくなる傑作でございました。
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R41さんのコメント
2024年3月31日
この作品はこの世界の真実を表現したものだといわれています。
多少難解ですが、生まれた場所、年代を超えて、人は輪廻転生繰り返しています。
そこで似たような状況に遭遇します。
あるいは役割が違います。
そのそれぞれのある瞬間に気づきがあり、そこでその気づきに従った行動を起こすことで、それぞれの年代にいる「今」の自分、パラレルワールドの「今」が新しく書き換えられるのです。
だから我々は「いまこの瞬間」気づき行動すれば、まったく別のパラレルワールドへシフトするのかもしれません。