スケッチ・オブ・ミャーク

劇場公開日:

解説

沖縄県宮古諸島に古くから伝わる民謡と、その歌を歌い継いでいく人々の姿を追ったドキュメンタリー。厳しい島での暮らしや神への信仰から生まれ、宮古諸島の村々でひっそりと歌い継がれてきた「アーグ(古謡)」と「神歌(かみうた)」。何世紀にもわたり口伝されてきたそれらの歌が失われつつある現状や、歌い継ぐ人々の暮らし、秘められた島の神事の様子などをとらえ、神や自然への畏敬の念や、生きることへの希望を見出していく。タイトルの「ミャーク」は宮古島の意味。

2011年製作/104分/日本
配給:太秦
劇場公開日:2012年9月15日

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(C)Koichi Onishi 2011

映画レビュー

5.0今生きていることの唄

2023年2月23日
Androidアプリから投稿

泣ける

興奮

幸せ

なんだこれは。心洗われる。沖縄宮古島の熟女老女の歌声、ナマ声、身近なカミサマへの願いとしての歌、過酷な生活の励ましとしての歌、 歌い踊る祭りには「生きることは悲しみや苦しみに満ちているけれど、何があろうとこの人生を楽しもうという思いが込められている」と。 カミサマはわたしたちの生活から遠くなってしまったよ、神を騙る変な人はいるけど‥ いいや、「いつでもカミサマはいらっしゃる」と、おばあ。おばあの顔に刻まれた皺がかたく深い、皺の中に埋もれた瞳が童女のようだよ。 人間がつらくなったときに聴き眺めたいフィルム。生きて老いることのかなしみ、たくましさが音声振動して肌に染み込んでくる。

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ekmek

3.5文化

2021年3月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

義理の伯父が宮古島出身でした。宮古島のおばあちゃんが上京した時には必ず沖縄の食事を作ってくれたので、物心ついた時には既に宮古島を知っていました。でも、島唄の存在は、後の沖縄ブームで知りました。 宮古島のおばあちゃんは、沖縄本島から戦争の時に疎開で宮古島にきたので、元々宮古島で生まれたわけではありません。沖縄では戦争で沢山の人が亡くなったり病んだりして、文化の継承も難しかったのだろうにと思います。もっと多様な文化があったんだろうに。映画で希少な文化を鑑賞するだけでなく、継承できたら素晴らしいですね。

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ミカ

4.0宮古島がずいぶん変わって悲しい

2015年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

仲間由紀恵は宮古島離島の伊良部島出身なんだそうです。そして、伊良部島は美人がとても多いと、宮古島のタクシーの運転手さんから聞きました。この映画を見たら、仲間由紀恵とまるっきり同じ顔の女性が出ていて心から納得しました。 沖縄本島とは異なる言葉に音楽。本島に苦しめられた歴史。沖縄の歴史と今はとても難しい。 宮古島が大好きで何回も何回も通ったけれど、何年もかかったあの長い橋ができて、それから二つ目の空港までできてしまって、島はずいぶん変わってしまったような気がする。 離島の人にとっては、病院などにすぐ行ける利点があって良いことはもちろんあるけれど。 コロナで今は行かないけれど、美しい海の中のきれいな珊瑚礁や沢山の魚を眺めて、嬉しくて一人で思わず笑ってしまう。そういう経験、もう一度だけでいいからしてみたい。 (2020.10.09)

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talisman