「感動、感涙、感嘆…!最高峰の作品」レ・ミゼラブル(2012) 奏さんの映画レビュー(感想・評価)
感動、感涙、感嘆…!最高峰の作品
初めてドルビーシネマでの鑑賞。
スクリーンや音響技術の進歩にも感動。
公開時から大好きな作品でBlu-rayも所持しているので何度も観てはいるが、
やはり映画館で観る感動は格別だった。
自分自身も12年ぶりに映画館で鑑賞して当時の感動が蘇るとともに、
当時よりも時代背景などを理解できているからかより入り込めた。
オープニングの音楽が流れた瞬間から涙が溢れ、
司教のシーンで画面が最早見れないほど号泣…
宿屋の2人にはニヤリとしたが、
バリケードでの闘い以降は最後までずっと泣き通しだった。
エピローグの民衆の歌では自分も入り込んでいて思わず歌いそうになる。
美しい音楽、俳優の表情、すべてが最高峰の映画だと思う。
エンドロールの”Les Misérables”のタイトルが出た瞬間には立ち上がって拍手しそうだった。
(私が観た回はあまり周りに観てる人もいなかったので残念ながらできなかったけれど…)
ジャン•バルジャンの葛藤が、
ヒュー・ジャックマンの目力により素晴らしく表現されている。
時が経つにつれ、ジャン•バルジャン自身が自分の生き方を変えるきっかけとなった司教のような存在となっていく。
彼の人生が、コゼットへの愛により救いがもたらされ良かった…!
2012年の公開時、
この映画でエディ•レッドメインのファンになったが、
改めて劇場で観て、彼の歌声に魅了された。
『One day more』がこの映画の中で一番好きな楽曲だが、
『My place is here,I fight with you』にいつも昇天しそうになる…!
宿屋の2人の存在は、
全体的に重い映画の雰囲気にコメディ要素をもらたし、
この映画にスパイスを与える存在だと思う。
憎たらしいけどこの2人は今後もこの時代を上手く生き抜くんだろうな。
ファンテーヌとエポニーヌは辛い人生だったが、
最期は報われたのだろうか。
カブローシュが幼いながらも時代を強く生き抜いた姿にも涙…。
学生達も無念だったが、
歴史上、のちの二月革命に繋がる闘いだったとのこと…
彼らがエピローグで高らかに歌う姿に嗚咽が洩れるほど
(映画館のため必死でハンカチで押さえたけれども)泣いてしまった。
どんな時も希望を失わずに生きていきたい。