「ミュージカルの王道を堪能したぜ」レ・ミゼラブル(2012) じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカルの王道を堪能したぜ
日本では「あゝ無情」としてしられる話は知っている。ミュージカルの傑作であることも知っているぞ。
しかし、今まで見る機会がなかったんだなあ
アクション好きなので、同時期に他の映画があればそっちを優先するからやん。
セリフはゼロではないが、99%が歌なので、話の途中で歌が始まり盛り上がって「大笑い」で終わるなんて言うベタな展開はないよ。多分この人たちは歌が言語の国から来たんだねてなもんだわ。
だから、この長い話を納得できるレベルではしょっている。
現代の感覚だと「妹のためにパンを盗んだだけで5年」「脱獄を目論んだ事でプラス14年」「仮釈放されても犯罪者は犯罪者」という厳しい刑罰と処遇はあまりに重すぎるよねえ。まあ、フィクションだけど。
その後善行をし、市長に登り詰めてもジャベール警部は「悪は悪」という捉えは変わらない
それにしても、市井の人々の哀しみ。ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)はキレイで未婚の母であることを妬まれ、工場で虐められ辞めさせられる。結果、髪を売り、歯を売り、ついには娼婦となり命を落とす。愛娘コゼットはぼったくり酒場兼旅館の主人夫婦に預けられていたが、ファンテーヌが身をやつすきっかけを作ったジャン・バルジャンによって救い出されて何不自由なく美しく育つ。
ジャン・バルジャン自身も大変だけど、やはり金は持っていたんだなあ。慈悲の心と才覚を持っていたということ。しかし、ウルヴァリンの目がちょっとバキバキだったので哀しみや慈愛などが伝わって来ないなあ
ジャベール警部は自分の信念を貫く男だが、ある意味、そのために不幸だ。だから、矛盾のうちに身を投げる。
ジャン・バルジャンは逃亡者だが、コゼットを育て、その恋人の命を救い、幸せなうちに逝く。
どっちが幸せか。
パリオリンピックの開会式で見た猥雑な演出はつまりこれかあって納得。
フランス革命前夜のエネルギーに満ちた傑作を堪能した。
隣の若いお姉さんは最後のシーンで号泣。
歌はよく知ったものも多く、ウェストサイドストーリー(大好き)のようなソロから始まってデュエット、カルテット、全員で歌うよ。感動ビビビ😭😭😭😭😭
私には合わないことを確認したね💕︎