「感動と圧巻」レ・ミゼラブル(2012) タカハシさんの映画レビュー(感想・評価)
感動と圧巻
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ユゴーの原作が好きで、期待して鑑賞。
Les Misérables自体が大好きだから、もう映画が良いのか悪いのかも分からないけど、すごく楽しい映画だった。
特典映像での音楽の作り込み方には、制作側の熱意が伝わってきた。さすがの出来。
キャストの実力も申し分ない。歌唱、演技、役の作り込み、全てにおいて完璧!
ヒュー・ジャックマンはウルヴァリンのイメージが強く、ジャン・バルジャンを演じることに驚いたけれど、バルジャンの変化のシーンを観ていると違和感もなく、とてもしっくりきていた。
アン・ハサウェイのファンテーヌも、本を読んだ時とは比べ物にならない悲惨さがあったし、エポニーヌについてはもう涙しかでなかった。本当に1番大好きなキャラクター!
ひとりひとりのキャラクターたちが皆すごく味があって、色んな感情を持って動いているから、音楽と歌と相まって壮大だ。薄いと感じることがなかった気がする。
ただひとつ不満があるとしたら、ジャベールの最後。彼についてはもう少し色々あったんじゃないだろうか?バルジャンに逃がされたときに、自分の中にあった悪党バルジャンの姿が崩れ去り、自分が今まで正義だと思っていたものについて疑問が生じた。正義と信じて追い続けた法との矛盾の中で、ジャベールは生きる意味を失い、死ぬ。
好きなキャラクターなだけに、ここはもう少し色々動いて欲しかった。歌の歌詞もしかり。「動いたら撃つ」のセリフの後の、撃たずに拳銃を捨てるシーンは少し違和感。
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