「もっといい映画になったはずだ(`・ω・´)」映画 妖怪人間ベム 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
もっといい映画になったはずだ(`・ω・´)
子供の頃何度となくアニメで観てた『妖怪人間ベム』
それが実写ドラマ化されることになって、ベムに亀梨君、ベラに杏、ベロに鈴木福君と聞いて( ゚Д゚)ハァ?と思ったのを覚えてます(δ´ω`)
だってアニメだとベムってトレンチコートを来たおっさんだし、亀梨君とは似ても似つかないイメージでどうやって実写化するんだと。
ところがドラマが始まって蓋を開けて見たら・・・
工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
凄くいい感じじゃないの!!!
ベムはアニメ版同様無口だけど、ビジュアルは亀梨君の若さとスマートさをうまく生かした新しいベムになってて、しかも雰囲気も抜群で(・∀・)イイ!!
杏のベラも、原作にすごく近くてどう見てもベラにしか見えない(・∀・)ウン!!
そして福君のベロも、実際の子供だから原作以上に子供らしさが前面に出てるし、何より福君の持つかわいらしさが全面に出ててかなりイイネ♪d('∀'o)
とにかくドラマ版ベムはここ最近のドラマでもかなりの良作でしたよ(゚∀゚)アヒャ
ドラマ終了間もなく映画化が決まり、これは観に行かんと!!!とは思ってたけど、くれぐれも『怪物くん』の二の轍を踏むことは絶対にないようにと神にもすがる思いでいた(;´∀`)
何しろドラマで宿敵は倒したわけだし、一応の決着を見たわけだからこれ以上話をどう広げるのかも興味があった。
そして映画を観に行ってみると・・・
家族連れが多いし、やっぱりベムは子供に人気あるんだな~(´∀`*)と改めて思いましたわ゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!
肝心の内容に関してだけど、もうちょっといい映画になったはずなのにな~q( ゚д゚)pブーブーブー
という感じが拭えない(;´Д`)
まずバスジャックされたバスを助けるシーンから映画が始まるけど、ここの演出方法はホラー映画っぽい雰囲気でかなり良かったし、原作アニメにも通じる不気味さが醸し出されてΣd(゚∀゚d)イカス!
ただちょっと微妙で、例えばバス内部から見たバックミラーの妖怪人間の映り方とか、どこからそんな攻撃仕掛けたのか?とか(;´∀`)
そこからタイトルバックに移って、ドラマ版で元々いた場所にまた戻ってからの映画本編が始まる。
そこでは大手製薬会社MPL製薬の重役が次々と襲われる事件が相次ぎ、たまたまクレーンのワイヤーが切断されて重役が殺されそうになるところに妖怪人間の3人がたまたま通りがかってそれを助けるけど・・・
そこでベロが浜辺で転んで蟹に鼻を挟まれるシーンがあるけど、これ必要かね??(;´∀`)
そして元々住んでたところにまた戻って生活を始めて、北村一輝始めドラマ版でもおなじみの顔ぶれの人たちと再会して・・・という流れ。
ドラマ版で最後に倒すラスボスの柄本明扮する名前のない男が、幻覚みたいにことあるごとにベムの前に出て来てはベムを揺さぶるけど・・・
いくら何でも出過ぎだろヾ(゚Д゚ )ォィォィ
だったら何らかの方法で復活させるとか、実は生きてたとかいう設定にしても良かったんじゃないの???
つうかこの名前のない男がいなくなったから、今回の敵役がどうしても小振りになっちまってる(^_^;)
そのMPL製薬で製品開発をしてる筒井道隆が、事故で死んだ奥さんの観月ありさに開発中の新薬を投与した結果生き返ったけど植物妖怪みたいになっちまい、こんな薬を作らせて、事故まで起こさせて、さらに自分をこんな姿に変えたMPL製薬に復讐してるということを知る。
この事故描写もどうかね?(ノ∀`)アチャー
事故起こしたなら救急車呼ぶとか、警察に連絡するとかせんと!!!
死んだからってほったらかしにするのはどうなんだ??
MPL製薬の社長の加賀美もな~これがラスボスと言うか諸悪の根源的な敵役とするにはどうだろ???
名前のない男みたいな存在感もないし、何より筒井道隆親子を誘拐して鉄パイプでがんがん殴るのは工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
大手メーカーの社長でこんなことすんのか???
そして実はこの筒井道隆、子供の頃襲われそうになったところを妖怪人間の3人に助けてもらったとという過去があり、ラストで警察に囲まれて発砲されまくるところを正面突破して逃げていくシーンがその子供の頃の記憶と被るというところがあるけど・・・
子供がいるってのに警察発砲し過ぎだろ( ゚Д゚)㌦ァ!!
これ絶対流れ弾に当たって死ぬぞ????アチャー(´・ω・`)
でもベロと筒井道隆の娘のみちるとの初恋描写は非常に良かったし、互いにぎこちない感じも大変(・∀・)イイ!!
おんぶのシーン何てまじで大変そうだけど良く頑張ってる!!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
あと観月ありさがみちるの運動会を観に行くシーンなんて涙なくして見られない。・゚・(ノД`)・゚・。
ベラのべらんめえ口調も堂に入ったもんですよ(。´゚ェ゚)。´_ _)ゥン
ベロを慰めるために連想ゲームをぶっきらぼうに始めるところも良かったな~(゚∀゚)
ただ鞭のアクションがそれほどじゃなかったな(;´・ω・)
亀梨君のベムも、「ああ」とか「はい」とかいう短い台詞が多いけどキャラもぶれないしドラマ版同様寡黙な感じが(・∀・)イイネ!!
そしてラストの観月ありさがとてつもない化け物になって、まるでMIBとかターミネーターみたいだな~(´・∀・`)と思いながら観てたけど
長過ぎ(´-∀-`;)
もうちょっとあそこはコンパクトにまとめて欲しいし、さらに言うとあんな化け物にならなくてもな~と(ノ∀`)アチャー
まあこれも終わって、人間になれるかもしれない新薬の原料の葉っぱを焼き払ってまた姿を消す。
北村一輝その他のキャストはドラマ版からの引き続き出演だけど、何でラストバトルにまでいるんだという感じはどうしても拭えない(´Д`)ハァ…
最後観月ありさの罪を全部ひっかぶって妖怪人間3人はその場を離れて、これからも妖怪人間として人間を助けると決意をするわけだけど、結局人間にはなれなかったがこれからも恐らく人間になる方法を模索しながら旅を続けるんでしょうきっと(゚д゚)
まあ決着のつけ方としては悪くないんじゃないかなと(´∀`)
おかしなシーンもかなりあるけど、1本の映画としてはさほど悪くないし、妖怪人間3人の配役と世界観作りでは大成功してると思う。
ただもっといい映画になってもおかしくないんだけどな~という感想はどうしても否めません(´ヘ`;)ウーム…
特にドラマが大好きだった人はお勧めしたい( ・∀・)イイ!!