「妖怪人間ベム」映画 妖怪人間ベム ayuさんの映画レビュー(感想・評価)
妖怪人間ベム
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アニメの実写化、特撮物として満足のいく作品です。
映像もきれいでアクションシーン、変身シーンともに迫力があり見応え満点です。
ストーリーもドラマで決断した生き方に対する迷いがベロの初恋を通してより鮮明に浮かび上がり、ベロを思うベラの母性と、正義を貫くことと人間に対する憧れの狭間で苦悩するベムの父性がうまく描かれていると思います。
人間妖怪になってしまったさゆりの母性愛には誰しも涙を流さずにはいられないでしょうし、ベロとみちるちゃんの初恋もほのぼのとして温かい気持ちになれます。
いろんな視点から観れて、子どもからご年配の方まであらゆる年代で楽しめる映画になっていると思います。
ただ難をいえば、さゆりが妖怪になってしまった経緯や製薬会社のポリシーに関しては説得力にかけるかな~と。
大人も納得させるにはこの部分は少し弱いと思いました。
ベムたちが守るもの、犠牲にするもの、そこをはっきりさせると最後のベムたちの決断がより生きてくるのではないかと感じました。
ベムたちの決断は悲しかったのですが、ラストシーンでの“ベラの歌”で少し救われました。
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