13ウォリアーズのレビュー・感想・評価
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好きなんですよ、
バンデラスの最高傑作なんじゃ? とも思います。
面白いのが、イスラムとアングロサクソンのカルチャーギャップの数々。でも最後は男の絆! 小さい兄弟ですから!
会話を見て言語を覚える知性の高さ(ブルヴァイも直ぐに字を覚えていた)、戦場でハチミツ酒だけは飲めて良かったな!!
北欧の言語
アハメッドの名前が長い・・・寿限無クラスだ。人妻に惚れてしまったため追放されるが、次第にブルヴァイたち北欧の民族と仲良くなって、戦いに参加することに・・・最初は北欧の言葉などわからなかったのに、彼らの会話を聞いて覚えてしまうところが凄い!しかし、12人は荒くれ者で腕っ節もよさそうなのだが、マハメッド(バンデラス)は詩人でひ弱なのだ・・・
人を食うヴェンドル!魔物だと思っていた敵が人間だと気付き、悩めるヒーロー像も見ることができる。だけど、ただ戦うだけの彼らばかり映し出されると、冒険ファンタジーというより、単なる中世の戦争モノといった雰囲気。何が言いたい映画なのかさっぱりわからない。
最後にはアラーの祝福を彼ら異教徒に!などと回想するバンデラスの言葉もあることから、そういった宗教の融和なんてこともあったのだろうけど・・・・
好き
アントニオ・バンデラス目当てで見たけど彼はストーリーテラーで本当の主人公はブルヴァイといった感じ
アラブのヤサ男が荒くれ者のヴァイキングと辺境の村を助けるお話
少数の精鋭が村を助けると言うシチュエーションは「七人の侍」と似てるけど特に関係無いし気にしない
あらすじで「魔物」とか書いてあるとファンタジーかと思っちゃうけどそうではなくて昔話
それなりに古い映画なのでアクションシーンもCGとか無く生身で泥臭い、けどそれが良い
がっつり前時代的な男臭さが良しとされる映画なので今時の価値観で観ると受け入れられないかも
玄人好みの戦闘と統制
総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 65
マイケル・クライトンの「北人伝説」というのが原作です。興行収入的にはこけたみたいですが、でもなかなか迫力がある映画です。
一部では「七人の侍」に影響されている映画だという話もあるそうです。ですが大昔の北欧を舞台にしていて、物語もそれなりに違っていてあまり「七人の侍」という感じはしません。実際、原作は10世紀に書かれた実在の人物による彼の経験した手記が基になっており、「七人の侍」と同様にたまたま戦士が救援依頼を受けて命懸けで村を守るという状況が似ているだけで、映画としては関係がないように思えます。風景も北国の森林で雰囲気が違うし、兵士の戦いも生々しく残酷だし、敵は明らかに北欧のバイキングとは違う者たちだし、「七人の侍」とは全く違う雰囲気。
救援に行った村には村のやり方があったり彼らなりに誇りを持った地元の戦士がいたりして、敵と戦う前にまず味方であるはずの彼らを統制する必要がある。そこでそうするために戦士達が取った残酷で実践的なやり方が真に迫っていた。いきなり暗闇で不意打ちを受けるしCGなど使わず斧を振り回していく戦闘場面もなかなかの迫力だった。夜襲を受けて敵の姿すら確認出来ないことに批判も多かったようだが、それがかえって本当の夜襲らしいし敵がわからないことが不気味に感じる。そのような物語の組み立て方と戦闘が現実に即していて真に迫り玄人好み。
そしてまだまだ科学もなくて神秘の支配する時代に、化け物なのか何なのか正体もはっきりわからない敵。それが実はこんな相手だった、というのもちょっと衝撃的だが、まだ未開の時代の未開の地というのだから似たようなことはあり得そうと思わせる(原作ではネアンデルタール人をほのめかしている)。こんなに寂しい何もないものなのかと最初はちょっと驚いたみすぼらしい村も、よく考えれば当時の社会の経済力と技術力ではこんなものかと思えばむしろ現実に忠実かもしれない(原作では立派な城になっている)。
それぞれの戦士の背景があまり語られないからどのような戦士がいたかということが印象に残らないし、見ていて深く思い入れをすることが出来ないというのはちょっと減点要因。それに最後はちょっと結論が急に来たという感じは受ける。それでも戦いの統制と過程・戦闘場面がけっこう良く出来ていて、そのあたりをけっこう納得させてくれる作品になっているのではないかと思います。でもその戦闘の描写の生臭さのため故に、女の人には向いていない映画かもしれません。
よくぞ、男に生まれけり。
久しぶりに観返しました★
みなさんの評価は、あまりよくないでしょうが…
僕は大好きです。
『七人の侍』を意識し、作られています。
実在した、イブン・ファハランの視点から描かれた活劇もの。
今のヨーロッパでは『13』は不吉な数字ですが(キリストが13日の金曜日に亡くなった為)
この作品の時代は、まだ、13がラッキーナンバーだったころだと思われます。
監督のジョン・マクティアナンは、どうやら途中降板してるようで、後半は原作者のマイケル・クライトンがメガホンを取ったみたいです。(サウンドトラックの作品説明に書いてありました。)
どっからがクライトンなのか、まぁ、考えながら楽しむのもいいかも⁉
ただ、前半のカメラワークは、完全に『プレデター』なので、ジョン・マクティアナンだとわかります。
内容は、ヴェンドルという獣と人間の間のような食人族(遺体を食べる)から、村を守るために戦う、13人の戦士たちの物語。
スケールは、めちゃめちゃ壮大で、すさまじい広さの森(カナダだったかな?!)を切り開いて、村をまるごと一個、建築。
暗闇の中での戦い、雨の中での決戦。
これぞ、男に生まれたなら、誰もが憧れるシチュエーション。
カッコイイっす。
撮影には、たいまつだけを使用。
照明無しで、撮影しているので、暗くて、わかりずらい部分もあります。(部屋を真っ暗にして観てください)
まっ、そこが、よかったりね★
僕は、好きっす。
この作品で、最も優れているのは、音楽。
重低音が鳴り響く、テーマ曲は、きっと、どこかで聴いたことがある方も多いはず。
たまに、テレビで使われてたりするので。
故ジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲を聴くだけでも、この作品を観る価値あり。
音楽だけ、あまりに良すぎて、
数年後、
リドリー・スコット監督が
大作『キングダム・オブ・ヘブン』の劇中で、この作品のテーマ曲を使っています。
なかなか、ハンス・ジマーにも作れないかな!?
本当に素晴らしいです。
確かに、スケールも壮大だし、物語も魅力的。(脚本は、ちょっと…強引だけど。)
リドリースコットが撮っていたら…
とかも思いますが、まぁ、わりと好きな作品です。
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