三面夢姿繪

劇場公開日:

解説

画家・竹久夢二、伊藤晴雨、藤島武二の前で、3つの顔を使い分けた伝説のモデル、お葉の姿を描いたミステリー。監督は「夢二人形」の山崎達璽。脚本は、大塚桃子と富永淳一、山崎監督の共同。撮影を望月里奈が担当している。主演は「夢二人形」の佐藤雪江と「夢二人形」の渋谷育男、光宣。尚、本作は竹久夢二生誕120年 没後70年記念『大正ロマン三部作』企画上映の中で公開された。第10回映画祭TAMA CINEMA FORUM第一回TAMA NEW WAVE観客賞受賞作品。2000年製作。

2000年製作/60分/日本
配給:A&E films
劇場公開日:2004年2月28日

ストーリー

彦乃の死後、世間の評判とは裏腹に意気消沈していた竹久夢二の前に、お葉という名のモデルが現れる。俄然、創作意欲を掻き立てられる夢二であったが、実は彼女はカネヨと名乗り、彼とは全く違う責め絵師・伊藤晴雨のモデルも同時に務めていたのだ。しかし、それぞれの絵が完成したある日、お葉=カネヨは忽然としてふたりの前から消えてしまう。彼女の行方を探す夢二と晴雨。だが、やっと探し当てたふたりに対し、彼女は別人を装うと、今度は洋画の大家・藤島武二のモデルとなるのであった。

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映画レビュー

3.5みつおもてゆめのすがたえ

2020年10月30日
PCから投稿

伝説のモデルお葉(およう)の話。 竹久夢二の前では人形のように振る舞い、伊藤晴雨の前にはSッ気のある酒の強い女として現われてモデルとなり傑作を完成させる。そのあとでもう1枚描いてくれとそれぞれの画家に頼みモデルをする。2つ目の傑作が出来上がった頃には、二人ともお葉に対して特別な感情がわいてる。 竹久夢二には心中しようといって、伊藤晴雨には駆け落ちしようというが、二人の前から消え、今度は武二という画家のもとでモデルをしている。登場人物全員集合の前でオヨウじゃなくてカネヨです、それ以外誰でもないと言い切る。 伊藤の前のお葉はロックな感じがあってセリフがかっこよく、奮い立たせるような挑発するようなやりとりが非常に良かった。 「呑もうが呑まいが関係ねぇんだよアンタは天才なんだから」とか。本当にこのモデルによって描かされたかなと思った。

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