MAZE

劇場公開日:

解説

両親を事故で亡くした少年が、漁村で暮らす無骨な漁師の祖父に引き取られ、心を通い合わせてゆく人間ドラマ。監督は、「実録ヒットマン~妻 その愛~」の岡田主。出演は、本作が初主演となる「マナに抱かれて」の蟹江敬三。

2005年製作/118分/日本
配給:アルゴ・ピクチャーズ
劇場公開日:2006年3月4日

ストーリー

両親を事故で亡くした少年・裕太(大沼健太郎)は、ショックも冷めやらぬままに、高知県に住む母親の父・弦次郎(田村弦次郎)に引取られる。初めて会う祖父との突然の生活。裕太は、無骨な漁師である祖父との間に深い溝を感じ、心を閉ざす。精神的なショックが大きい裕太に、学校は特別なケアを勧めるが、弦次郎は特別扱いにはしてほしくないと主張する。担任の教師・佐藤もそれに賛成し、裕太は地元の小学校に通いはじめる。クラスメイトからいじめられ、なかなか周囲になじめない裕太が心を開くのは、クラスメイトの亜弥と拾った子犬だけだった。そんなある日、裕太のくじらのフィギュアを、弦次郎が壊してしまう。死んだ父親と一緒に作った、思い出のフィギュアだった。泣いて悲しむ裕太に、弦次郎は新しい大きなくじらのフィギュアを用意する。祖父の意外な優しさを知り、少しずつ二人の溝が埋まりはじめる。新しい暮らしにも慣れてきたある日、裕太はクラスメイトのいじめに遭い、海に転落してしまう。車ごと海に落ちた事故のショックと、手術による後遺症で、裕太は水を怖がるようになってしまう。弦次郎は裕太を沖へ連れて行き、自ら泳がせることで、水への恐怖心を払拭させようとする。厳しさの中にも愛情あふれる弦次郎の言葉に裕太は信頼を寄せ、徐々に周りの人々との関係も深めていく。おだやかな南風(マゼ)が吹くように、すべては順調に変わるかに思えた。そんな矢先、裕太の体調に異変が起こる。数年前の手術で完治していたはずの“骨肉腫”が再発してしまったのだ。ある時、沖でくじらを見たという情報が届き、弦次郎は大好きなクジラを裕太に見せてやりたい一心で、裕太を病院から連れ出し沖へと船を走らせる。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
岡田主
谷口聡
折原悠
エグゼクティブプロデューサー
高橋利雄
プロデューサー
松生秀二
小澤正彦
撮影
鈴木史郎
美術
佐藤信夫
音楽ディレクター
近藤ひさし
音楽
遠藤浩二
音楽プロデューサー
今野義雄
主題歌
aki
録音
沼田和夫
音響効果
福島幸雄
照明
長谷川明夫
編集
金子尚樹
衣裳
佐藤友美
間野喬子
ヘアメイク
小堺なな
監督補
萩原達
記録
木川景子
スチール
加藤光男
アシスタントプロデューサー
桑波田達彦
安藤信
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