変身(2005)のレビュー・感想・評価
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どんなに変わろうと、あなたはあなた
テレビ大阪「シネマクラブ」で鑑賞(録画)。
原作は未読。
中学生の頃に観ただけなので、かなりうろ覚えですが、なんとか記憶を手繰り寄せてレビュー書いていこうと思います。
世界で初めて脳移植を施された男。次第に趣味嗜好が変わったり、暴力衝動が表面化するようになり気になって調べると、移植された脳は自分を撃った強盗犯のものであると知る。
もし自分がそんな目にあったらと想像すると恐ろしくてしょうがないです。徐々に自分が自分で無くなっていくなんて、とてもじゃないけど耐えられそうに無いと思いました。
主人公の恋人が、彼を献身的に支えようとする姿がとても健気でした。「どんなに人格が変わろうと、あなたはあなたなんだから」と言わんばかりに。その想いが分かるだけに、主人公の苦悩は増していきました。このままでは彼女を苦しめてしまうだけ。主人公が選択した結末に涙が出ました。
※修正(2024/05/22)
自分に何が起きたのか新聞かネットで調べればいいのに
総合55点 ( ストーリー:40点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
これだけの大事件があったのならば新聞でも何でも見ればすぐにその内容などわかるだろうに、意識を取り戻してからそれを知ることが出来ないというのがまず意味不明。何故彼は何一つ調査をせず、周囲の人は彼に何の情報も与えないのだろうか。謎解きとして全く駄目。
それから犯人像がさっぱり掴めない。力が強い攻撃的な性格で、さらにただの非正規雇用者にすぎないのにいったいどこで手に入れたのか銃まで持っている。それなのに元は音大に通うピアニスト志望だったらしい。そしてどうも人を傷つけたりすることに躊躇が無い凶暴そのものな人物らしいが、家族思いらしい。それが物語の重要な位置づけにあるのだが、それなのに彼に対してろくな説明もないから、主人公がどう変わるのかについてのめりこめない。
自分が自分でいられなくなる主人公の変化と、その彼の傍にいる優しい彼女との関係が主題になっている。しかし設定と物語の流れに無理があって、そんな話がどうでもよいと思えた。脳を移植出来るかどうかなんて手術のことを考える以前に、変な部分が多くて展開に集中出来ない。原作がどうなのかわからないが、映画の脚本としてはたいしたものではない。
玉木宏はまずまずだが、蒼井優は役柄はいいのだが科白が説明的すぎたり行動がわざとらしさがあるのが気になる。役者の責任というよりもそういう演出なのだろうが、これも好みではない。
玉木宏を見るために!
イケメンを見たくて!笑
玉木宏は裏切らない。東野圭吾原作!!!
思わず手に取ってしまいました。
玉木宏はカッコいいので、それだけで満足ですが蒼井優は可愛いと思ったことが無かったけれど、この映画で初めて可愛いと思ったかもしれない…
原作を読んでいない私でも、たぶん映像にしたら陳腐になってしまっているのだろうことは解る程の出来栄え…酷いかな?!
ただ、ストーリー本筋自体は流石の東野作品。
筋は通っていて最後も良かったと思います。
脳移植
韓国映画では、心臓移植を受けた患者にドナーの記憶がそのまま移り込むと言うストーリーがあるが、この映画では脳移植によって元々の性格から、ドナーの性格にチェンジしてしまうと言うパターン。
脳移植?そんな話は聞いた事がな〜い。
この映画では傷ついていない完璧な脳を移植するんだから…ちょっと星新一のショートショートの世界を想像させる。
玉木宏が凶暴な顔つきで人を殺そうとする場面では、真に迫っていた。この頃から中々の役者だったんだ。
ヒロインの蒼井優、彼女のナチュラルな演技も中々のものだった。
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