「25年目のはじめまして伽倻子さん」呪怨(2000) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
25年目のはじめまして伽倻子さん
2000年のビデオ作品
東映は熱心じゃなかったらしいがレンタルビデオ屋で好評
劇場公開もされたらしい
初鑑賞
若い頃はホラー映画に対しどこかしらかなり冷めていたのかもしれない
監督と脚本は『呪怨2(2000)』『呪怨(2003)』『呪怨2(2003)』『ラビットホラー』『魔女の宅急便(2014年)』『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』『忌怪島 きかいじま』『あのコはだぁれ?』の清水崇
粗筋
不登校児童の佐伯俊雄の自宅に家庭訪問に訪れた小学校教師小林俊介
俊雄の母親伽椰子は俊介の大学時代の同級生だった
俊雄は家にいたが両親は不在だった
帰りを待っていた俊介だったが夕方になっても伽椰子も伽椰子の夫も帰ってこず
二階の俊雄の部屋から息子と会話する俊雄の母親らしき声が聞こえたが部屋には俊雄しかいない
伽椰子の部屋に入ってみると机の上にメモ帳がありその中には独身時代の彼女の俊介に対する熱すぎる想いが書き込まれていた
さらに辺りを見渡すと押入れの奥で伽倻子の遺体を発見
慌てて俊雄を連れて家を出ようとする俊介
すると携帯電話が鳴った
伽倻子の夫だった
彼の話によると俊介の子供が生まれたらしく女の子だという
何かを察知しショックを受ける俊介
2階から伽倻子の血塗れ遺体が亡霊として蘇り這い出てくるじゃないか!
数年後佐伯家は村上家になっていた
家で異音が一人だけ聞こえ悩む村上家の親類で同居人の由紀は音の原因を探すうちに屋根裏を覗き人間ではない何かに引き摺り込まれる
由紀のいとこで村上家の長男強志は行方不明になり強志の妹の柑菜は血塗れのボロボロで帰ってきた
2階に上がっていく娘に声をかけた母は振り向いた顔に驚き叫んだ
さらに数年後旧村上家は事故物件として売りに出されていたがちっとも売れず困り果てた不動産会社社長鈴木達也は霊感が強い妹の響子に相談
早速鈴木兄妹は旧村上家を訪れてみたがあまりの何かを強く感じた響子は兄に頼んで買ってきてもらった清酒を飲み立ち去る
それからすぐに旧村上家は売れ新しい住人が住んでいた
「俊雄」「由紀」「瑞穂」「柑菜」「伽倻子」「響子」の構成
この時の俊雄はブリーフ一丁にはなっていない
藤貴子さん名演技
この作品の1番の見所
ゲップを連発しているような独特の声を出す伽倻子
低予算の東映Vシネマのわりに悪くない
特に怖くはない
ホラー映画に対して鈍感なのは心霊写真を信じるタイプではないからだろう
栗山千明はわりと出番が少ない
三輪姉妹ダブル出演
姉妹だが似ていない
まあそんなもんだ
それでいいんだ
嫁と間違えて自宅にお邪魔していた嫁の姉か妹に抱きついたらまずいことになるからな
続編があるならそっちも観ないといけないなという感じの内容
謎が多い
しかし謎は謎のままなんだろう
謎は謎のままでいい
なーんだそういうことかじゃホラーとしては芳しくない
配役
小学校教師の小林俊介に柳ユーレイ
2年4組の高校生の田村瑞穂に栗山千明
柑菜の従姉の由紀に三輪ひとみ
中学生の村上柑菜に三輪明日美
俊介が受け持つクラスの児童で猫の鳴き真似が得意な佐伯俊雄に小山僚太
俊雄の母で俊介の大学時代の同級生の佐伯(旧姓川又)伽椰子に藤貴子
俊雄の父の佐伯剛雄に松山鷹志
柑菜の兄で高校生の村上強志に安藤一志
柑菜の母の村上典子に吉行由実
俊介の妻で妊婦の小林真奈美に優恵
旧村上家の新しい住人の北田良美に藤井かほり
旧村上家の新しい住人の北田洋に翁華栄
瑞穂が通う高校の教師の中村に洞口依子
刑事の吉川にでんでん
刑事の神尾に諏訪太朗
刑事の飯塚に芹澤礼多
瑞穂のクラスメイトの手塚に木内淳一
佐々木不動産の事務員に斎藤繭子
監察医に並樹史朗
達也の妹で霊感が強い鈴木響子に大家由祐子
響子の兄で旧村上家を管理している小さな不動産会社社長の鈴木達也に芦川誠