白痴のレビュー・感想・評価
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何を伝えたいのかわからない
いつの時代かわからないが、第二次世界大戦末期の日本の様な風景の中、映画制作を志しテレビ局のADとして働く伊沢は、カリスマ的アイドル銀河の傍若無人で理不尽な仕打ちに疲れていた。そんな時、隣に住む木枯の妻で白痴の女性サヨが伊沢の部屋に忍び込んできた。そこから2人の奇妙な共同生活が始まるという話。
これいつの時代だろう、と観ていたが、架空の時代なんだね。そのため、全く話に入り込めない。
主役のADにも白痴の女にも共感できず、いったい何を観客に伝えようとしているのかさっぱりわからなかった。
カリスマアイドル銀河役の橋本麗香が残忍だが可愛かっただけ。原田芳雄、江波杏子、藤村俊二、草刈正雄など出演者は豪華だったが、無駄遣い感漂う。
ラストのBGMに使われてる、展覧会の絵のキエフの大門はナニコレ珍百景で有名になった曲で、なぜか笑ってしまった。
大林の申し子
誰もがこの映画を見て大林を想起したことは想像に難くない。しかし大林は時間軸では過去を空間軸では日本の具体的な地域を念頭に世界が構築されるのにたいして手塚は時間も空間も手塚真の頭のなかにのみ構築されていく。この点が見ているものを混乱に陥れる。今回は坂口安吾と言う具体的な作家の故郷、新潟と言う地名が辛うじて少し出るくらいで、そこに描かれる世界は三次元と言うよりまるで二次元の世界。もっと突っ込んだ言い方をすれば手塚の父、手塚治虫の描く戦争漫画における宝塚や大阪における異空間のようであると言っても過言ではない。
理解しがたく共鳴しにくいその空間は不思議とまた別の作品で見たくなる妙な癖を持つ。手塚真はこれからも迷うことなく作り続けてもらいたい作家のひとりである❗
2023年10月13日再見。★★★☆彡(3.5)☆評価アップ。手塚眞さんの講演会付であった点が大きい。新潟市秋葉区文化会館大ホール。
思い出捏造疑惑
やったー!
めっちゃ好きなやつ!!
また映画館で観れるとは…嬉しすぎる!!!
とSNSで呟いてみたけども...。
早速、観てきたが、全然覚えてなかった...(苦笑)
甲田さんの眉毛なしが似合うなーって、当時思ったことだけ思い出した(苦笑)
何がめっちゃ好きやねんっ!どんな思い出捏造やねんっ!!て自分にツッコミつつ…
あの頃は、趣味の合う友だちと、こういう単館のサブカルチャーっぽいのを
ステイタスのように観てたよな…イキっとったなーなんてシミジミしてみました。
といっても、この世界観は完全に手塚氏の頭の中で構築されたオリジナル白痴だよな…。
なんか、スゴいな…。
近未来と戦時中のカオス。
あの時代のモデルとかブイブイ言わせてそうな人たち、たくさん出てて面白かった。
しかし、焼夷弾とか焼け跡のシーンとか、あれ、今だとSNSとかにクレーム書かれんか?!なんて心配になりました。
あと、銀河みたいなアイドル、今、やったら、めっちゃウケそうやん。
色々知れた
手塚真の映画は初めて見た。もっと見たいと思う。
20年前ならではの豪華なセットを味わいつつも 坂口安吾の白痴を現代または近未来を重ねつつ描いている 手塚治虫もそうだが その世界は現代をよく表していた。予知能力は遺伝か
特撮も使い お金がかかっている しかもそれがエンターテイメントとは言えない内容 これが作れた時代に驚く
すごい面白いというわけではないが そのテーマは父 手塚治虫の世界を引き継いでいて 20年を経た「ばるぼら」も観ようと思えた。もっと作って欲しいと思える監督
坂口安吾も読んだ事なかったがそれも興味多いに湧いた。
この映画を今の時代にリマスターして公開した事に👍をしたい だが12/3までの公開か‥‥‥
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