Paraiso パライソ
劇場公開日:1999年4月17日
解説
死んだ父親の遺志を叶えるべく、キューバへ人探しにやってきた女性の心の成長を、オール・キューバ・ロケで描いた青春ドラマ。監督は、本作で本篇デビューを飾ったテレビ界出身の高橋宏辰。脚本は、テレビ番組の構成作家の経歴を持つ黒田順子と高橋監督の共同。撮影を二本松昭彦が担当している。主演は、映画初出演となる歌手・南英子。スーパー16ミリからのブローアップ。
1999年製作/89分/日本
配給:ゼアリズエンタープライズ
劇場公開日:1999年4月17日
ストーリー
たったひとりの肉親である父親を亡くしたミュージシャン志望の栄子(南英子)は、「必ず本人に渡して欲しい」という父親との約束を果たすべく、父親から預かった小さな箱を携えて、ひとり異国の地であるキューバに降り立った。早速、彼女は箱の受取人である「MAKOTO」という人物を探し始める。だがスペイン語を喋れない栄子にとって、キューバは驚きとハプニングの連続。そんな彼女に、日系三世だという青年カルロス(北村シンヤ)が声をかけてきた。お調子者の彼を疎ましく思いながらも、日本語を話してくれる心安さから、彼にMAKOTO 探しを手伝ってもらう栄子。しかし、MAKOTO は父親の書き残した住所には既におらず、栄子は途方に暮れてしまう。そんな時、カルロスは日本人とのハーフである女性・ハルコ(織平真由美)を栄子に紹介する。かつて漁業協力でキューバを訪れた日本人が現地の女性に生ませた子であるハルコなら、キューバ在住の日本人に詳しいと思ったからだ。果たして、ハルコはMAKOTO を見つけてくれた。だがその人物は、栄子より年若い少女で、しかも彼女は栄子の父親がキューバに単身赴任していた時に、現地の女性に生ませた腹違いの妹であることが判明する。突然の妹との対面に、ショックを受ける栄子、そして父親の死の知らせに、涙を流すマコト。お互いの存在をなかなか受け入れられないふたりは、箱の中にあった住所を頼りに、ある酒蔵へ赴く。そこには、それぞれ栄子とMAKOTO にあてたふたつの酒樽が保管されていた。それは、15歳の成人式を迎えた我が子に父親が贈る、キューバの伝統的なお祝いの品だった。翌日に成人式を控えていたMAKOTO は父親の優しさを感じるも、栄子は納得がいかない。しかし、やがて栄子も自分は天涯孤独ではなく、キューバの地に腹違いの妹MAKOTO がいることを自分に知らせたかった父親の気持ちを、理解するようになっていく。翌日、清々しい心持ちでMAKOTO の成人式のパーティに参加した栄子。再びキューバに来ることをカルロスたちに約束して、歌手デビューのチャンスを賭けたオーディションを受ける為に、栄子は帰国の途に着くのだった。
スタッフ・キャスト
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田崎栄子南英子
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カルロス・ロドリゲス北村シンヤ
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ハルコ・マルチネス織平真由美
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リスベット・フエンテス
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ローレン・ヘルナンデス
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ラモン・マトス
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アマダ・モラード
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マルタ・モンテーロ