「原作の良さを活かせていない」リング ゆきた。さんの映画レビュー(感想・評価)
原作の良さを活かせていない
原作のリングを読んでとても面白かったので、何十年か振りに映画版を見た。
ちゃんとホラー映画してはいるものの、原作を知ってしまうとどうしても比較してしまい「これじゃない感」が出てしまう。
原作との相違点として、主人公が女性に変わっていたり貞子の生い立ちがカットされていたりというのは尺の関係上必要なアレンジで良いとは思う。しかし、幽霊が存在している世界観だったり高山が超能力が使える設定はいただけない!
原作では精神をすり減らして、薄いヒントを頼りに謎を解いていくサスペンス要素が強く、面白かった。
しかし映画では超能力のおかげでなんか次行く場所わかっちゃいました!なご都合展開
大まかな話しの流れは同じではあるものの、映画として料理をしたら素材の旨味がほとんど抜けて淡白なモノが出来てしまったので、テキトーな調味料をぶっかけておく!
みたいな印象です。
あくまで超人的な存在は貞子のみ、ほかの登場人物に第六感はありません!な世界観であってほしかった。
とは言っても、それは原作を知っているが故の感想なので映画のみで考えると良作ではあると思う。(それでもご都合主義ではあるが)
コメントする