劇場公開日 1998年1月31日

「【”熱帯夜の夜は、ジャパニーズホラーで涼もう!”20年振りに鑑賞したが、土着性溢れるホラーテイストと、”あのシーンの怖さ”は忘れ難きジャパニーズホラーが世界に名を挙げた逸品である。】」リング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”熱帯夜の夜は、ジャパニーズホラーで涼もう!”20年振りに鑑賞したが、土着性溢れるホラーテイストと、”あのシーンの怖さ”は忘れ難きジャパニーズホラーが世界に名を挙げた逸品である。】

2022年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

悲しい

怖い

興奮

■内容は巷間に流布しているので、簡単に記す。
 テレビレポーターの玲子(松嶋菜々子)は、見ると1週間後に死ぬというビデオテープのうわさを聞く。
 にわかには信じられず気にも留めなかった玲子だったが、姪であった智子(若き、故竹内結子さん。良くあの役を受けたなあ。今更ながら、若すぎる死が残念である。)の死をきっかけにビデオテープの調査を開始。
 やがて本物のビデオテープを手に入れ、内容を確認すると…。

◆感想

・今作を鑑賞したのは20年前のTVである。(劇場での鑑賞は怖いからである・・。)
 だが、あの高山(真田広之)が貞子の呪いは解けたと思っていたら・・、の貞子がTVから出て来たシーンの衝撃は、今でも覚えている。

・三原山で行われた、霊能力者であった山村志津子(雅子さん。良くオファーを受けたなあ・・。)の霊能力を試すシーン。それに疑義を抱いた記者の突然死。
ー お母さんがマスコミに攻撃される姿を見た、超能力者であった貞子が行った事。そして、その行為に対する実の父親からの非道過ぎる行為。ー

・今でも覚えているのだが、玲子が井戸の中で、貞子の亡骸を見つけ抱擁しつつも(それで、彼女は助かった)その思いは彼女だけにか届かず元夫の高山が呪いで死んだ後、玲子が我が子を助けるためにコピーしたビデオを両親に見せるために車を走らせるラストショットは衝撃であったなあ。

<今作は、現時点で鑑賞すると評点は4.0が妥当だと思う。
 だが、今作をきっかけにジャパニーズ・ホラーが世界に認められた功績は多大なるモノがあると思う。
 今作後、貞子をテーマにした多くのホラー映画が製作され、更に今作はハリウッドでもリメイクされている。
 今作は、湿質感と、土着感溢れるジャパニーズ・ホラーの感性を、世界に示した作品であると思う。故に私は今作品に、4.5を付けた次第である。>

NOBU