「ちょうどいいホラー」リング N Tさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょうどいいホラー
ジャパニーズホラー人気の火付け役となった名作。公開から20年以上たつにもかかわらず、未だにホラー映画と言えば真っ先にこれが浮かびます(他には呪怨くらい?)。
この作品のいいところは、むやみに幽霊が出てこないところ。他のホラー作品では、お化けが急に飛び出してきたり、大きな音で驚かす演出が当たり前になっていますが(「ジャンプスケア」と言うらしいですね)、身構えなきゃいけないんで、怖いというよりも疲れるんですよね。本作ではそういうシーンはほぼなく、じっとり、ねっとりした不気味な雰囲気で恐怖を伝えてきます。呪いを解くための謎解き要素もあるし、時間も90分と短いのでさくっと楽しめます。最近だと「来る」なんかもかなりエンタメ性が強くて面白かったですが、本作のようなストーリーで楽しませるホラーももっと増えてほしいところです。
ただ、松島奈々子の演技は下手です。あと真田広之の超能力設定は唐突すぎ。
コメントする