ボッカチオ'70 くじ引きのレビュー・感想・評価
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極端な庶民像には嫌悪感
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本作はボッカチオ'70のオムニバス構成の第四話、射的屋の看板娘を景品にして荒稼ぎという酷い話、もっともヴィットリオ・デ・シーカ監督の人間描写の冷徹さから言えばボッカチオ流艶笑風という縛りで多少手加減しているのかも知れない、「ふたりの女」を中身を知らずに観た頃は衝撃で寝込みそうだった。やきもきさせてハッピーエンドなら文句は無いが極端な庶民像には嫌悪感が拭えない、無知無教養の怖さと戦争の結びつきを暗示しているかもしれないイタリア・ネオリアリズムの趣向には難しさが付きまとう。まあ、気丈な女を演じたらぴか一のソフィア・ローレンだから観ていられたのだろう。
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