新・欲望の町 古惑仔疾風、再び

劇場公開日:

解説

香港の黒社会をクールに生き抜くチンピラ青年たちの活躍をスタイリッシュに描いて大ヒットした青春群像劇の続編。シリーズ第3作。回を重ねるごとに、多彩なキャラクターたちが織りなす集団劇のおもしろさが増してきた。監督・撮影のアンドリュー・ラウ、製作・脚本のマンフレッド・ウォン、音楽のクラレンス・ホイ、編集のマー・コーと主要スタッフは前作「欲望の街/古惑仔II・台湾立志伝」と同じ。キャストもチェン・イーキン、チャン・シウチョンの主演コンビをはじめ前作同様。新たに「食神」のカレン・モクがレギュラーに加わり、また「野獣特捜隊」のチョン・イウヨンが悪役を憎々しげに演じている。

1996年製作/98分/香港
原題:古惑仔3之隻手遮天 Young and Dangerous 3
配給:彩プロ配給(バップ提供)
劇場公開日:1997年10月4日

ストーリー

ナン(チェン・イーキン)たちの所属する結社・洪興社と同様に、黒社会の結社である東星社のボスのロクは、しきたりを重んじ、抗争よりも金儲けに重点を置く経済マフィアだが、その軍師である笑面虎=タイガー(ン・チーホン)や残虐な烏鴉=クロウ(チョン・イウヨン)たちは、あからさまに洪興社に対する敵意を剥き出しにしていた。その頃、5人の古惑仔たちは、過去の抗争事件で記憶喪失になったナンの恋人サイ(ジジ・ライ)の記憶を甦らせようと、2人の出会いを再現していた。また、サンカイ(チャン・シウチョン)は牧師(ラム・ソーンイー)の娘シュクファン(カレン・モク)と偶然出会い、新しい付き合いを始めていた。一方、洪興社への攻撃のきっかけを伺う東星社のタイガーとクロウは、黒社会恒例のオークションでのフェイ(アンソニー・ウォン)への嫌がらせ、ナンの縄張りへの明らかな侵攻と、挑発を続けていた。さらに彼らは、洪興社のボス、チャン(サイモン・ヤム)の愛人である映画女優フォンを誘拐。ついには旅行先のオランダでチャンを殺害し、その罪をナンに被せた。タイガーとクロウは、洪興社とナンが仕切る銅鑼湾を奪い、オランダからの麻薬の陸揚げ基地にする野望を持っていたのだ。ボス殺しの罪でフェイたち組織から追われるナン。そして、タイガーとクロウは、欲望のために自分たちのボスであるロクさえも殺し、さらにはサイを囮にナンを呼び出す。ナンはサンカイに救出されたが、凶暴なクロウによってサイは命を落としてしまう。さまざまな人々が集まったロクの葬儀の席上、悲しみと怒りに燃えるナンたち古惑仔は全てを明らかにし、洪興社と東星社が激突。ナンはサイの仇を敵を討って、ついにタイガーとクロウは倒し、古惑仔たちの結束はさらに高まった。

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