「信念と、信仰と。」コンタクト A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
信念と、信仰と。
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単なるSFかと思いきや、哲学的そして宗教的なテーマを含んだ奥行きのある映画でした。ジョディ・フォスターは大好きな女優さんで、知性に満ちた気品のある美しさと確固たる演技力にはいつも魅了されます。本作においてもその実力と魅力を発揮していて、公聴会?のスピーチは特に必見、必聴です。その他、アンジェラ・バセットも良かったですね。
テーマ、出演陣は良かったものの、気が散ってしまったのは演出。チョイチョイ出てくる技術面のアピールがシンプルに「いや、普通に撮れよ」と思わせてくれるんですよね。幼少期の主人公が薬を取りに2階まで走るシーンなんて、鏡の映像わざわざ取り込むか?とか。車を爆走させる主人公をわざわざバックミラーに写しといて「これ、ジョディがマジで運転してます」的なシーンをこれ見よがしに入れてくるとか。監督の「ちょっと試してみっか」要素がストーリーを邪魔してた気がして、それさえ無ければもっと自分の中で評価は高かったです。同監督のフォレスト・ガンプはまだその技術的要素がストーリーを語る上で必然だったような気がしますが、本作においては過剰だった気がします。個人的に、この人とジェームズキャメロン、デビッドフィンチャー、あとクリストファーノーランはストーリーテラーと言うよりもエンジニアに近い印象です。
それと本作の展開において、マシューマコノヒーとのロマンスは不要でしたね。
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