いちばん美しい年令

劇場公開日:

解説

受験を控え、様々な抑圧と困難に耐え成長して行く1人の少女を描いた青春映画。監督は本作が日本初紹介となる「天使が隣で眠る夜」を製作したディディエ・オードパン。脚本はクロード・メルシエが自身の原作を基に執筆。音楽は「イノセント・ライズ」のアレクサンドル・デズプラ、美術は「ポンヌフの恋人」のミシェル・ヴァンデスティアン。主演は「野生の葦」のエロディ・ブシェーズと「夏物語」のメルヴィル・プポー。共演は「イノセント・ライズ」のソフィ・オーブリーと「野性の葦」でブシェーズと共演したガエル・モレルほか。

1994年製作/85分/フランス
原題または英題:Le plus bel age...
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1997年12月6日

ストーリー

17歳の少女デルフィーヌ(エロディ・ブシェーズ)は高等師範学校受験のために準備学級であるアンリ4世校に通う。彼女はパリの下町の狭い部屋で、母親(ミリアム・ボワイエ)と2人の小さな弟たちと暮らしている。1つ上の才気走ったクロード(ソフィ・オーブリー)は早熟な女の子で、“ビデオ・レジスタンス”という名の日記風ビデオを撮っているし、アクセル(メルヴィル・プポー)という恋人もいる。学校の図書館で偶然話す二人。クロードはデルフィーヌの名前から「デルフィネス、デルフィオの神所えお護る龍。あなたなら合格するわ。」と予言めいた言葉を残して去る。デルフィーヌが図書館の扉を開けたそのとき、クロードが階上から悲鳴と共にホールに落下。彼女は一緒にいた男を目撃する。彼女はその場から走り去る。机の落書きからデルフィーヌは男の名前がアクセルだとわかり、アクセル捜しが始まる。まず、寄宿舎を訪ねるが寮長ピエール(バンジャマ・メルシエ)にアクセルなどという人物はいないと否定される。ところが、アクセルは自らデルフィーヌに接近。その夜、2人はバーに向かう。アクセルは自分がいかに強いかを示すようにナイフで自らの掌を切り、そのナイフを彼女に渡す。デルフィーヌは彼のことが好きになる。ただ2人は愛し合わない。あるパーティーでアクセルはデルフィーヌに言う。ベルトラン(ガエル・モレル)を指差して「あいつと寝たら君と寝る」。翌朝、酔いつぶれたデルフィーヌは家政婦のいる洒落たアパルトマンで目を覚ます。そこはベルトランの部屋でつい最近まで姉のクロードの部屋だった。デルフィーヌはクロードの残したビデオに夢中になると同時にベルトランと愛し合う。10日後、アクセルから電話がある。「君を受け入れるから、すぐに寮に来い」という。彼女はクロードのビデオを破壊し、スカートを破き、その部屋から出て行く。アクセルの部屋に着くと、彼女はすべてを聞き出した。あの日、クロードは伝統の名の下にベルトランに加えられた新入生いじめの実態を目撃したのだ。裁判官気取りでその中心にいたのがアクセルだった。デルフィーヌは泣きじゃくるアクセルの元を去る。階段を降りてくるデルフィーヌは階段を駆け上がってくるベルトランとすれちがう。2人は無言まま。ベルトランはナイフをアクセルに突き刺す。1年後デルフィーヌはグラン・ゼコールに合格する。

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