モンソーのパン屋の娘

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解説

ヌーヴェルヴァーグの名匠エリック・ロメールの初期の短編で、“六つの教訓話”シリーズの第1作。製作・主演はステュディオ・アフリカのG.ドロクレスと、ロメールと共に製作会社“レ・フィルム・デュ・ロザンジュ”を設立し、のちに監督となったバルベ・シュロデール(バーベット・シュローダー)ロメールは最初、このシリーズの映画化の予算を得られず、まず小説の形で執筆(邦訳・早川書房)。撮影はジャン=ミシェル・ムーリスとブリュノ・バルベで、ゼンマイ式の小型カメラで撮影された関係でショットの長さは最長で20秒、撮影は無声で音は編集後に付け加えられている。語り手となる主人公の声は、音声録音時にバルベ・シュロデールの都合がつかず、のちに「田舎の日曜日」「ひとりぼっちの狩人たち」を監督するベルトラン・タヴェルニェが声を吹き替えた。共演は「ハタリ」のミシェル・ジラルドンほか。別邦題で「モンソーのパン屋の女の子」もあり。

1963年製作/24分/フランス
原題:Six Contes Moraux: La Boulang re de Monceau

ストーリー

私(ベルベ・シュロデール)は法学生、親友のシュミット(フレド・ユンク)と一緒のとき、シルヴィ(ミシェル・ジラルドン)とすれ違い、彼女に興味を覚える。いざこざがあった後、私はたまたま彼女と道でぶつかって再会、荷物を落としてしまったお詫びにとお茶に誘うが、今日は忙しいからと断られる。そのご一週間たっても彼女から連絡はない。私はシルヴィを探して町を歩きまわり、毎日のように同じパン屋でサブレを買うようになる。シルヴィが現れないのでやけになった私はこのパン屋の売り子ジュリエット(クローディーヌ・スブリエ)をデートに誘う。承諾の印は、土曜にサブレを注文したときに二枚包むこと。約束の土曜、彼女はサブレを二枚包み、私は店の外で待つことにする。そこへシルヴィが通りかかり、私は慌てて彼女を食事に誘った。シルヴィは実はこのパン屋の向かいに住んでおり、足を捻挫して二週間ほど家から出られなかったのだが、ただ毎日窓から私のことを見ていたのだという。私はシルヴィと結婚する。半年後、例のパン屋に戻ってみると、売り子は別の娘に代わっていた。

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