狂乱の喘ぎ
劇場公開日:1974年10月5日
解説
恋人に裏切られた平凡なデパートガールが、ふとした事から大金を掴んだために、彼女の周囲には金目当ての男たちが集ってくる……。脚本は「花と蛇」の田中陽造、監督は「カルーセル麻紀 夜は私を濡らす」の西村昭五郎、撮影は「現代娼婦考 制服の下のうずき」の前田米造がそれぞれ担当。
1974年製作/80分/日本
配給:日活
劇場公開日:1974年10月5日
ストーリー
桃子はデパートのマネキンガールである。宝石商の竹本は、桃子の豊満な肉体が目当てで近づいていたのだが、商売に失敗して今や借金に追われる身だった。とうとう竹本は借金取りから逃げるために東京を離れる事にしたが、桃子も一緒に着いて行くと言う。ある駅の待合室にいた二人は、借金取りの恩田にバッタリ会ってしまった。驚いた竹本は桃子を突き倒して自分だけ逃げてしまった。二人の関係を知らない恩田は、倒れている桃子を助け起こし、さらに彼女が無一文ということなので自分の別荘に連れて行った。桃子は自分の頼みを聞いてくれる、という約束で恩田に身を任せた。翌日、二人は近所の滝壺を散歩することにした。山道を息せき切って登る恩田は、着ている背広を脱ぎ、桃子に預けた。滝の上に着いてから、桃子は突然、竹本を助けるように懇願した。まさか、桃子が竹本と関係があるとは思っていなかった恩田は、怒り、激情して、桃子の襟元を掴んだ時、桃子の服が裂け、その反動で足を踏みはずした恩田は、滝壺の中に吸い込まれていった。やがて、東京に戻った桃子は、竹本のアパートを訪れた。が、竹本はフィアンセの明子と一緒で、桃子はすげなく追い返されてしまった。数日後、恩田が五千万円の現金を黒い鞄につめて持ち歩いたまま行方不明になった、という記事が新聞に載った。その鞄は、恩田が桃子と初めて会った時にロッカーに入れたのだ。桃子は、隠してあった恩田の背広をさぐってみると、ロッカーの鍵がでてきた……。