東京新撰組(1961)

劇場公開日:

解説

梶孝三の原作を、蔦原万亀雄・高久進が共同で脚色し、「姿なき暴力」の飯塚増一が監督したアクションもの。撮影は「坊ちゃん野郎勢ぞろい」の福島宏。

1961年製作/78分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年3月29日

ストーリー

“東京新撰組”と呼ばれている東京探偵事務所の電話のベルが鳴る。受話器をとったのは秘書の冬木彩子。電話の声は若い女性で東亜経済の経理部長竜崎の身辺調査の依頼。東亜経済は零細預金で大を成した会社。電話の声は名前を告げずに切れた。何かあると感じた所長の高見沢は所員の海老名、五味、姫田を派遣、竜崎を洗わせ、彼が麻薬煙草の常用者で、それをクラブ・アフリカーナの支配人狭山から買っていたことを知った。ところがその竜崎は白昼、ギャングに射殺される。高見沢は所員の野々宮譲をアフリカーナに飛ばせた。譲は麻薬密輸一味の用心棒にもぐりこみ、一味の組織が小松興業の社長小松を首領に狭山、河合、井藤、スコッチの健らから成り背後に正体不明のボスのいることを知った。ボスの追求にかかった譲はアフリカーナで光代と称する女性に会うが、彼女も何かを探っているらしい。そのころ小松の兄貴分、会社乗っ取り屋の江川が刑務所を出てきた。江川は小松に縄張りを乗取られたのを怒りボスに取り入ろうとするが断わられ、逆にボスの弱い尻を握って五万ドルをゆすり取り情婦と高飛びをはかる。が、寸前二人は井藤に射殺される。江川は何をネタにゆすったのか? --殺された竜崎はボスの命令で東亜経済の預金を乗っ取り資金として江川に流用していた。とするとボスとは預金を自由にできる人物東亜経済の横田社長か兵頭副社長だ。その下に働いていた竜崎は事の拡大を恐れ一人で秘密をしまっておけなくなったため一味に消されたのだ。譲はこれを感づいた。一方、電話の主が光代こと実は横田社長の秘書藤倉未樹であることが分った。未樹は伯父の横田社長に疑惑を感じていたのだ。譲は最後の勝負をつけようと未樹に託して横田と兵頭に、竜崎の件で商談したいと申し入れた。約束の場所・東京ホテルに現われたのは兵頭。彼がボスだった。が、譲は一味の拳銃の前に立たされた。しかしこのとき東京新撰組や警官隊がかけつけ拳銃戦の末、事件は落着した。

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