大利根無情
劇場公開日:1960年2月12日
解説
柳川真一のオリジナル・シナリオを、「待っていた花嫁」の的井邦雄が監督した股旅もの。撮影は「「通夜の客」より わが愛」の竹野治夫。
1960年製作/59分/日本
劇場公開日:1960年2月12日
あらすじ
親分無しの旅人機屋の直太郎は、大利根の貸元不動の徳兵衛の手から茗荷屋の看板娘おみちを救ったことから、用人棒平手造酒とわたり合う羽目になった。八州見廻役桑山がおみちに惚れていることを知った徳兵衛は、おみちを桑山に進じて己が利を得ようとしたのである。これを知る造酒は直太郎から刀を引いた。直太郎は飲み屋“かとり”で伊佐三という板前の兄をさがしに来たおみちに再び会った。伊佐三は飯岡で桑山の手下をつとめる助五郎の妾おしまの許で板前をつとめていた。徳兵衛の失敗を知った助五郎は、自ら兄をさがして飯岡に来たおみちを捉えるべく待ちかまえていた。おみちは直太郎の手で伊佐三の許に無事送りとどけられた。おみちと別れた直太郎は淋しかった。大漁祝いの夜、助五郎の用人棒になった造酒と直太郎は仲良く杯を交した。おしまと伊佐三は人目を忍ぶ仲だったが、助五郎に感づかれた二人は旅支度をした。駈けつけた助五郎はおしまを許す代りにおみちをよこせと言う。直太郎と造酒にスリの源六が知らせた。途中、二人は助五郎に騙し斬りされた伊佐三の口から、おみちが助五郎の別宅に連れ去られた事を知った。数刻後、おみちを抱きすくめようとした桑山は、乗り込んだ直太郎に斬られた。助五郎一味の手を逃れた直太郎とおみちは笹川に帰る途中の繁蔵に救われた。助五郎は繁蔵を仆すべく笹川を襲った。大利根河原に飯岡勢と笹川勢は対決した。おみちの手をふりきって、直太郎も戦った。戦いは飯岡方に見切りをつけた平手造酒の加勢によって逆転した。繁蔵はじめ造酒、おしまたちに見送られた直太郎は、おみちとともに堅気の道を歩み出した。
スタッフ・キャスト
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機屋の直太郎田村高廣
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平手造酒三波春夫
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笹川の繁蔵近衛十四郎
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おみち川口京子
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おしま紙京子
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伊佐三名和宏
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飯岡の助五郎永田光男
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桑山盛助天王寺虎之助
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不動の徳兵衛雲井三郎
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源六堺駿二
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岩吉天野刃一
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音松滝祐児
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みなとやの酌婦お峯石井トミコ
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みなとやの酌婦北川昌枝
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みなとやの酌婦西村公恵
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みなとやの酌婦永井三津子
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佐吉花ノ本寿
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チョロ松宮嶋安芸男
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花会の親分衆乃木年雄
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花会の親分衆井上晴夫
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花会の親分衆水上杢太郎
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花会の親分衆静山繁男
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花会の親分衆宇野健之助
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助五郎の乾分簑和田敏
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助五郎の乾分永井邦近
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助五郎の乾分浅岡襄
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助五郎の乾分ヤサカ俊夫
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助五郎の乾分高見孝三郎
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繁蔵の乾分光妙寺三郎
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繁蔵の乾分佐藤賢
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繁蔵の乾分月原一夫
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繁蔵の乾分三島清志
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繁蔵の乾分宮武要
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繁蔵の乾分春日昇
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徳兵衛の乾分川本治正
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徳兵衛の乾分林健二
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徳兵衛の乾分依田智臣
泥の河
兵隊やくざ
清作の妻