トイレの花子さん(1995)
劇場公開日:1995年7月1日
解説
幽霊・花子さんが出ると噂されている小学校で起こる、怪奇な事件を描いたジュブナイル・ホラー。学校のトイレに住みつく恐ろしい幽霊から子供たちの守護神的存在へとそのイメージを変えた花子さん話に材を取り、松岡錠司と福田卓郎が脚本を執筆。監督を同じく「きらきらひかる」の松岡錠司が担当した。撮影は「BOXER JOE」の笠松則通、音楽は“モダンチョキチョキズ”のリーダー・矢倉邦晃。出演は「藏」の河野由佳、『あっぱれさんま大先生』の前田愛、『花の乱』の井上孝幸ら子役スターの他に、「Love Letter」の豊川悦司、「119」の大塚寧々ら。
1995年製作/100分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1995年7月1日
ストーリー
拓也の通う本町小学校周辺では、小学生が何者かによって殺される事件が多発していた。本町小学校の生徒たちは次に狙われるのは自分たちの中の一人ではないかと噂している。そんな折、拓也のクラスに冴子という美少女が転校して来た。冴子は成績優秀ですぐにクラスの人気者になるが、彼女が花子さんが出ると言われているトイレの個室から出て来たところを加奈子たちに目撃されてから、一転して冴子は花子さんではないかと囁かれるようになってしまう。だが、拓也だけはそんなことは信じずに、冴子に優しく接してあげるのだった。拓也と冴子が山羊の飼育当番で居残っていた日、山羊の首が切断されるという事件が起こった。しかも、冴子が血の滴る鎌を持っているところを加奈子たちによって発見されたことで、冴子はより一層花子さんだとの疑いを強められてしまう。ショックから失語症になってしまった冴子はそれ以後クラスで浮いた存在となり、この噂の真相を確かめるために一晩花子さんのトイレに幽閉されることをクラス中から言い渡されるのだった。夜、冴子のことが気になった拓也は学校へ侵入する。ところがちょうどその頃、冴子は一連の事件の真犯人である変質者に襲われていた。あわやというところで冴子を変質者から救った拓也は、連絡を受けて駆けつけた妹・なつみや父・雄二、そして鈴木先生らと校内を逃げ回る。その時、本町小学校の全生徒に花子さんが「みんな集まれ」とテレパシーを送った。学校の校庭に集まった生徒たちは力を合わせて変質者を逮捕する。こうして事件は解決し、冴子の疑いも晴れるのであった。翌日、平和が取り戻された放課後の教室、冴子と拓也はそっとキスを交わした。