海外特派員

劇場公開日:

解説

ドイツの台頭で戦争の危機が迫っていた1939年、ニューヨークの新聞記者ジョニーは欧州へ派遣される。戦争回避のキーマンである大物政治家を追いやってきたアムステルダムで、暗殺現場に遭遇。犯人を追跡し、意外な事実を突き止めたことから彼自身も命を狙われるようになる。美術は「風と共に去りぬ」で知られるウィリアム・キャメロン・メンジーズ。150万ドルの製作費を投じ、大掛かりなセットのもと撮影された。飛行機の撃墜シーンなど撮影技術も見事である。

1940年製作/120分/アメリカ
原題または英題:Foreign Correspondent
劇場公開日:1976年

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第13回 アカデミー賞(1941年)

ノミネート

作品賞  
助演男優賞 アルバート・バッサーマン
脚本賞 チャールズ・ベネット ジョーン・ハリソン
撮影賞(白黒) ルドルフ・マテ
美術賞(白黒)  
特殊効果賞  
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Foreign Correspondent : (C) 1940 STUDIOCANAL

映画レビュー

4.0これは第一級のクライム・サスペンスだ。

2024年10月9日
PCから投稿

第二次大戦直前の1939年。新聞記者ジョーンズは、渡欧の上で、オランダの外交官ヴァン・メアへの取材を命じられる。彼は現地で、万国平和党党首フィッシャーと、その娘キャロルに出会う。

ヴァン・メアは、銃殺される。ジョーンズは、キャロルの友人で記者のフォリオットに出会い、真相を探し求める。ジョーンズとキャロルは恋に落ちるのだが、、、。

政治的なメッセージを含んでるが、全く気にしなくても、そういったことが分からない方でも、すんなりと最後まで、娯楽映画として楽しめる。行き違いも巧みだし、ロマンスを絡めた、第一級のサスペンスだ。

国際的な謀略を究明する記者を描いた、クライム・サスペンス。全編を通じて、カラッとした明るさがある。緊張感があり、胸躍るエピソードの連続で、コミックリリーフも交え、テンポの速さも相まって、非常に軽快なサスペンスに仕上がっている。

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瀬戸口仁

5.0アメリカ時代の最初の大傑作

2024年3月8日
PCから投稿

英国時代の最後の傑作「バルカン超特急」から渡米第一作「レベッカ」は大物プロヂューサーの制限でヒッチらしさは希薄でしたが、この作品は好き放題に作った結果さすがのヒッチ節全開、且つイギリス時代にはなかったいかにもアメリカ的なドライな仕上がりです。
傘の波、風車小屋のスリラー、海上の漂流など極めつけのシーンも満載です

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越後屋

3.5【現代に観ると、映像的には突っ込み処満載だが、当時の状況を考えると風車小屋のシーンや飛行機の墜落シーン、激しいカーチェイスなど見どころ満載作品作品である。】

2024年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

幸せ

ー 第2次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、ある新聞記者の活躍を描く傑作サスペンス。ー

■1976年の映画が観れる僥倖感を感じつつ、矢張り今から30年以上前の映画を配信で見れる有難さに感じ居る。
 多分、当時も多数の映画が公開されたのであろうが、配信映画は一定レベルの作品しか公開しない。
 但し、配信映画のインパクトと、映画館で観る映画の感想は大いに違う事は記したい。

□第2次世界大戦直前のヨーロッパ。アメリカ人記者・ジョニーは、オランダの政治家、ヴァン・メアの取材を試みるが、彼はアムステルダムで突如暗殺される。
 犯人を追うジョニーは、追跡先の風車小屋で殺されたはずのヴァン・メアを発見する。

◆感想

・二転三転するストーリー展開と、アメリカ人記者・ジョニーとと平和団体の代表、フィッシャーの娘キャロルの恋仲などはナカナカである。

・彼らが乗った船が嵐の中、翻弄される等の姿は、見応えがある。

<今作を現代に観ると、イロイロと突っ込みたくなるが、今作を始めとした数々のアルフレッド・ヒッチコック作品有りて、現代の数々の作品がある事を考えると、意義ある作品であると思います。>

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NOBU

5.0ゲイリー・クーパーに地団駄を踏ませた傑作‼️

2024年1月8日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

興奮

わが敬愛するヒッチコック監督がアカデミー作品賞を受賞した1940年の「レベッカ」と同年に発表したサスペンススリラーの超傑作‼️私は「レベッカ」よりも今作の方がダンゼン好きです‼️ヒッチコックらしいですよね、今作の方が‼️第二次大戦直前のアムステルダムで、アメリカの新聞記者がインタビューを取った直後、オランダの大物政治家が暗殺される。この素晴らしい暗殺シーン‼️雨傘の波を逃げる犯人‼️犯人を追う主人公が市電に邪魔されるまではサスペンス映画史に残る名場面‼️その後の車での追跡も現代のカーアクションの先駆け‼️「ワイスピ」よ、今作に感謝しなさい‼️風向きと反対に動く風車、風車小屋には殺されたはずの政治家が‼️ちょっと弱々しい政治家役の俳優さんが可愛らしい‼️必見の見せ場がこれでもかと連発され、ストーリー展開も二転三転‼️ホントにヒッチコック監督のサスペンス手腕は素晴らしい‼️特に高い協会から主人公をつき落とそうとする殺し屋が、ひらいた手をカメラに向けて突き出すと、画面は教会全景の描写となり、一人の男が落下していく‼️何というカメラ話術‼️そして旅客機が墜落して海中に突っ込み、コクピットのガラスが割れて海水が流れ込むまでを機内からのワンショットで収める‼️なんてワクワクする映像処理‼️面白いサスペンス映画はこうやって作るんだよとヒッチコック監督が教えてくれてるような、教科書のような映画‼️ラストの主人公の演説シーンはプロパガンダ精神溢れるもので賛否ありそうですが、第二次大戦の顛末、歴史の顛末を見据えた場合、正当なメッセージだったと思います‼️本来、主演はゲイリー・クーパーだったらしいのですが、出演を断った彼が後に出来た映画を観て、地団駄を踏んだ話は有名です‼️

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