三国志 第一部・英雄たちの夜明け
劇場公開日:1992年1月25日
解説
後漢朝の威信低下後、乱世となった中国を舞台に豪傑達の激烈な争いを描いたアニメ。歴史文学の世界的傑作として名高い中国歴史戦記を3部構成で映画化した第1弾で、脚本は「福沢諭吉」の笠原和夫が執筆。監督は「宇宙戦艦ヤマト 完結編」の勝間田具治。監修は「江戸城大乱」の舛田利雄。作画監督は角田紘一がそれぞれ担当。
1992年製作/138分/日本
配給:東映
劇場公開日:1992年1月25日
ストーリー
黄巾の乱で乱世となった後漢朝末期。一介の青年・劉備は関羽、張飛の2人の豪傑と義兄弟の契りを結び義勇軍を結成、乱の平定に力を尽くす。一方、首都・洛陽では猛将・呂布とともに董卓が暴虐の限りを尽くしていた。そんな中、官軍の近衛隊長・曹操は董卓暗殺を謀るが失敗。指名手配された曹操は地方の保安隊長・陳宮に助けられる。やがて虎牢関で連合軍は董卓軍と激突。連合軍に加わっていた劉備らの活躍で呂布を撃退する。逆に追い詰められた董卓は洛陽を焼き払い、西方の長安に都を移して再び悪逆政治を民衆に強いる。しかし、司従王允の養女・貂蝉の我が身を犠牲にした計略によって董卓は呂布の手で絶命。呂布も反乱軍により長安から逃亡の途をたどるのだった。曹操は長安での政変を傍目に見ながら強大な地方軍閥を形成していた。ところが、徐州兵によって父親を殺され、その報復にと無差別の殺りくを続けて徐州城へ迫る。その間に呂布は陳宮と組んで、曹操の本拠地を奪い取る。そして曹操は呂布と激突。総力戦の末、呂布は再び敗走の身となり、劉備は周囲の反対をよそに、そんな彼を手厚くもてなすのだった。一方、曹操は帝の信頼を得て大将軍の座に就き、群雄達の頂点に立つ。ところが劉備は一瞬のすきに呂布と陳宮に徐州城を奪われてしまい、やむなく曹操のもとに身を寄せる。劉備を支配下に置いた曹操は遂に呂布撃退へと動き出した。時に西暦198年。三国未だ成らず、後の大船略家・諸葛孔明はまだ長江の流れに思いを馳せる少年であった。