赤い鍵
劇場公開日:1951年3月31日
解説
「鉄路の弾痕」と同じく辻久一の企画、柳川真一の脚本、安田公義の監督である。出演者の主なる人々は、「暴夜物語」の藤田進、「鉄の爪」の関千恵子、「鉄路の弾痕」の堀雄二、他に、毛利菊枝、荒川さつき、大伴千春、菅井一郎などが助演。
1951年製作/69分/日本
配給:大映
劇場公開日:1951年3月31日
ストーリー
小牧みち子と三村隆吉とは、アベック・パトロールと呼ばれている特別警邏隊の一組であった。ある日三村がみち子の家へ遊びに来ていたとき、来ていたみち子の兄晋吉が自分の鞄と三村の鞄とを間違えて持って出た。晋吾は途中気がついたが、女金貸し葉村小夜子と会う約束の時間が迫っていたのでそのまま出かけた。晋吾は闇屋から足を洗って、湯浅とき子と結婚するため、必要の金を自分に好意を持ってくれる小夜子から借りる筈であった。訪ねたバア「タツミ」に小夜子が居ないので自宅に来いという伝言に晋吉が行ってみると小夜子は自宅で殺されていた。晋吉はあわてて自分のアパートへ帰ったが刑事につけられて逮捕された。小夜子を殺した凶器が、晋吉が間違えて持ち出した三村の鞄にはいっていたピストルであった。ピストルが「タツミ」にいる間に盗まれたことを晋吉は気がつかなかったのだった。晋吉は容疑者として収容され、三村とみち子はアベック・パトロールをとかれ各自スリ係と捜査係にもどされた。しかしみち子は何とかして兄への嫌疑をときたいと努力し、三村も協力した。晋吾は苦しさの余り、脱走して自分で犯人を探し出そうと苦心した。その苦心がむくいられ、川田という男が犯人であることをつきとめ、単身のり込んで行った。そして反って川田のため殺されそうになったとき、別の方面から川田をつきとめてかけつけた三村とみち子のため助けられ、川田をも逮捕することが出来たのだった。