鬼姫しぐれ

劇場公開日:

解説

宝プロダクションと新東宝提携第一回作品。製作は高村將嗣、原作は山手樹一郎「右門捕物帖 片眼狼」の中川信夫が脚色、監督したもの。主演は、「右門捕物帖 片眼狼」の嵐寛寿郎と花井蘭子、「とんぼ返り道中」の宮城千賀子で、新人女優梅村美智子のほかに伊藤雄之助、進藤英太郎、宮川玲子、香川良介などが助演している。

1951年製作/93分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年2月11日

ストーリー

盤城平城主内藤丹後守は嫡子がなく、家督を弟和泉守に譲り、遺児多恵姫が成人の暁は婿養子を迎えて、内藤家を嗣がせることを遺言して世を去った。その多恵姫も国元にて十八歳の春を迎え松平備前守の三男源三郎を養子とすることに決定、姫は江戸へ迎えられることになった。しかし和泉守にも多恵姫と同年の八重姫があり、娘可愛さの親心につけ込んだ悪家老大島刑部は、和泉守をそそのかし、家督を八重姫へ奪おうとの陰謀をたくらんだ。刑部の腹心谷主水は、辰巳芸者お艶と、お艶のたっての願いに浪人者又四郎をつれて、多恵姫のお迎え、実は多恵姫の持っている先代のお墨付きと証拠の懐剣を奪いとるべく、国元へ向かった。途中邪魔者の又四郎は人を使って亡き者にさせ、主水がお艶と平城へ到着してみると、当の又四郎はピンピンと生きて先着、国家老と通じてしまっていた。お艶は多恵姫付きとなり姫の信頼を得たが、主水の奸計で、又四郎とお艶が姫の懐剣をねらっている者ときかされ、姫はその真偽を質すため単身馬をとばして寮へ駆けつけるが、主水のため危地へ追いつめられる。しかし又四郎の助けで、二人は馬を江戸へ進める。そうした間に二人の間には、愛情が生まれた。先発のお艶の泊まっている宿で一行は再び主水たちに取りまかれるが、救援の家老乙部たちに救われ、やがて又四郎こそ多恵姫の人物調査のため身をやつした松平源三郎であったことが判り、一行は賑わしく江戸へ出発、失恋のお艶だけが一人淋しく見送った。

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