ふたりの休日

劇場公開日:

解説

押川国秋の脚本を「父と娘」の小石栄一が監督した明朗青春もの。撮影は「遊星王子」の飯村雅彦。

1959年製作/78分/日本
劇場公開日:1959年11月10日

ストーリー

見乗昇平は自動車修理工場の住込工員、月給は六千円。同じ職場には、大学二年休学中の真一、夜間予備校に通う正明、歌のうまい弘ら三人の仲間がいるが、みんな真面目な若者。一緒に働いていた安夫が病気になると療養費の一部を乏しい給料から出し合うという友情の持主たちだ。ある日昇平の恋人山村雪子が上京してくるという電報。昇平は喜んだが、一方では困った。雪子が親の勧めで他へ嫁にやらされるというので自分は近代的アパートに住む月給二万五千円の自動車販売会社員であると嘘の手紙を出していたからだ。真一の背広を借りて昇平は東京駅に雪子を出迎えた。雪子は、昇平の手紙を信じ、結婚するために家出してきたのだという。今さら真相を話すわけに行かず、何とかごまかして雪子を温泉旅館に泊めた。翌日は公休日。貯金を全部おろして買った背広を着た昇平は雪子を連れて遊園地へ行った。その楽しさに雪子は有頂天。昇平と盛大な結婚式を挙げるために、自分も東京で働いて金を貯めようと決心した。お菓子屋にウェイトレスとして勤めることができた。ところが昇平が傷は小さかったが、交通事故で怪我をした。新聞の片隅にのったその記事には自動車修理工見乗昇平と書かれていた。嘘がばれた。雪子の夢も消えた。雪子は、しかし二人の結婚を実現させようと昇平に強制貯金を提案した。煙草も喫えない、と言いながらも昇平は承知した。そんなある日、昇平は安夫を見舞い、困っている彼を見て金をやった。それを聞いて雪子は、他人どころではない、と怒った。やけくその昇平は雪子をひっぱって競輪場へ。見事に失敗。ところが帰りに乗ったタクシーの中で六百万円入りの包を拾った。が、落し主は年老いた小使さん。謝礼金など一文も出せない境遇。金はほしいが昇平はきっぱり辞退した。雪子は昇平を見直した。--今日もまた楽しい休日。安夫を見舞う昇平と雪子の姿が堤防の道を行く。

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