海のGメン 暁の急襲隊

劇場公開日:

解説

大河内常平の原作を「獣の通る道」の佐治乾が脚色し、「月光仮面 怪獣コング」の相野田悟が監督した海上アクションドラマ。撮影は「母子草」の荒牧正。

1959年製作/70分/日本
原題または英題:G-men at Sea
劇場公開日:1959年6月1日

ストーリー

ある港町で、ドルの仲買人として警察からにらまれていたバーのマスターが射殺された。指紋からディック・ウォルトンと畑中という男が指名手配された--畑中の家は、老父康造と妹光子の三人暮しで、蛤を採って生活してきた。だが埋立で汚れた海からは蛤が取れず、近頃は養殖地域の蛤を密漁している。畑中はその貧しさに堪えかねて不良の仲間に飛びこんだのだ。事件の数日後康造父娘の艀舟に、須賀井と名乗る男がやって来た。康造はこの男を使うことにした。須賀井は、ドル買い松田一味の密輸に手を貸し捕われた。だが意外にもすぐに釈放されたのだ。須賀井は海上保安官で、親友畑中の犯罪を知って、この事件の渦中に飛び込み友の更生を計ろうとしているのだった。ふとしたことからキャバレー「チュール」の踊り子ツヤ子が、畑中の情婦であることを知り、彼女のところに出かけた。そこには留置場で知り合った呉山がいた。呉山は彼の偽りの前科とその度胸に惚れ、海竜丸の水夫長堺を紹介し、そこで働くよう勧めた。彼は光子の止めるのもきかず海竜丸に乗り込んだ。その船艙には畑中がかくまわれていた。彼は畑中に自首を勧めた。だが畑中は彼の友情をせせら笑い、マスターを殺して奪った金を資本に香港で一旗あげるんだとうそぶいた。しかし、畑中も須賀井の正体を仲間に売ろうとはしなかった。その夜ディックの使いが分け前の金をトランクにつめて持って来た。海竜丸は香港目指して動き出した。畑中がトランクを開けてみると中には白い紙がつめられてあった。それを知った堺は畑中を海に投げ込んだ。その頃、須賀井は正体がばれ、リンチを受けて船底に倒れていた。それを救い出すため畑中は海から船に忍び込んだ。須賀井は岸に泳ぎつき保安庁に急報、巡視船が海竜丸に殺到した。堺らは捕まった。だが畑中の姿はない。畑中はディックに復讐せんものとディックのランチに乗り込んでいた。そこにはツヤ子が拉致されていた。死闘数刻、ディックを倒した畑中の頭上に須賀井が乗ったヘリコプターが飛んだ。差しのべる畑中の手に手錠がはめられた。

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